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杉沢村都市伝説 劇場版
2014年6月28日公開

杉沢村都市伝説 劇場版

702014年6月28日公開

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4.0

悪者の友久と兄妹愛に気付けるかどうか

2014年「乃木坂46×最恐都市伝説」3部作の最終3作目です。 1作目2作目(レビュー投稿済み)と個人的に比較すると、 *脚本の良さ 杉沢村>実況中継>デスブログの順で、 *主演の演技の良さ 実況中継(能條)>デスブログ(中田)>杉沢村(寧々) となり、この杉沢村都市伝説が脚本では1番優れており、ホラー映画として楽しめるレベルでした。 ただ残念なのがまず主演の伊藤寧々さんの演技。 なんか喜怒哀楽が薄く、恐怖する場面でも落ち着いているというか冷めているというか、全く恐怖の感情が伝わってこない。 両親が事故で他界して殻に閉じこもっているという設定にしても、彼女だからこその演技が他の2作の乃木坂メンバーに劣る。 自分が乃木坂のファンになった時は既に伊藤寧々さんは脱退していたのでどういうキャラだったのか把握していないのですが、元々がこんな感じなんですかね。 次に残念なのが男性俳優陣3人の外見が同じような髪型で同じようなキャラなので区別が付きにくいこと。キャスティングって大切なんですね、せめて髪型に個性を付けて欲しかった。 ロケ地の山中の廃村の廃屋感がすごく雰囲気があって良かったし、ストーリーとしても禁断の地に遊び半分で来た男性陣が廃村に囚われの身になり、杉沢村の住民の一員として永久に繰り返される惨劇を味わっていくことになる設定も良かった。 物語の主幹としては男性陣の1人の友久が他の男性2名を身代わり?生け贄?として杉沢村跡地に来させるように仕組んだんですかね。 友久が悪者で黒幕の婆さんに操られているとわかるかどうかでこの映画の評価が変わると思います。 友久の登場シーンはカメラに緊張してる企画者という設定でしたが、とどのつまりは演技であり2名をハメる罠だと把握しながら見ると面白いですよ。 鳥居に着いた友久は急にハイテンションになるし、義男の妹も招待したいな~なんて変なことを口にするし。 兄の義男は妹を助けるために彼女の亜紀を犠牲にしたわけですね。 黒幕の婆さんに亜紀を捧げることで義男の魂が救われるそうです。 兄である義男が妹の裕子だけでも助けようとし、ラストの鳥居での兄の行動が個人的に1番好きな場面でした。 どうやってここまで来たかを妹に聞くなんて、帰宅方法を心配する兄なんて義男は最期まで優しい兄でした。 あえていうならサイレントヒルのラストに似ていましたね、別次元での出来事になるという点で。 さて、映画ではなく現実でも杉沢村の入り口=鳥居であり幻の廃村であるのは有名な話で、かつてはフジのアンビリバボーでもよく取り上げれらてましたが結局は杉沢村も入口の鳥居も見つかりませんでした。 しかし北野誠のおまえら行くな。で杉沢村を探した時はアッサリ鳥居が見つかったようですが、そこが杉沢村なのかどうかは不明だったみたいですね。 余談ですが、この映画の中の杉沢村で起きた大量殺人事件は、「八つ墓村」のモデルにもなった1938年に実際に起きた岡山県の津山30人殺しをもとにしてるっぽいですが、つい2週間前にフジの特番でやっていた激動!世紀の大事件IIIを見ていたら、当時21歳の殺人犯である都井睦雄と実際に同じ村に住んでいて会話もしたことがある当時19歳で現在96歳のおばあちゃんがご存命でインタビューでも当時の様子や普段の犯人のことをハキハキしゃべっていたのに驚いた。 やっぱり長生きはするもんだな~と思った。時代の生き証人ってすごい。 津山30人殺しでは犯人が結核になってそれで村八分にした村民やその家族が狙って殺されて、それ以外の村民は標的にされなかったらしい。 人を呪わば穴2つといったところだろう。 ずいぶん脱線しましたが、乃木坂3部作の中ではこの作品が1番面白かったです。 1度目だとよくわからない点も、カメラに恥ずかしがる友久が実は悪者で生け贄の案内役と把握して2度目を見直すとなかなか良い脚本の映画です。 ラストシーンで裕子は兄・義男の魂を救うために新たな身代わりを連れてくる案内役にさせられ、ネットに杉沢村の場所を知っていると書き込むわけです。 たぶん低評価の人はそこまでこの映画を把握しきれていないと思いますね。

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