レビュー一覧に戻る
ターニング・タイド 希望の海
2014年5月31日公開

ターニング・タイド 希望の海

EN SOLITAIRE/TURNING TIDE

1012014年5月31日公開

fg9********

3.0

ネタバレ最新航法システム、医療システムに眼を瞠る

 …あらすじは、解説のとおり。  単独・無寄港で世界一周のヨットレース「ヴァンデ・グローブ」に出場した男・ヤンを『最強のふたり』のフランソワ・クリュゼが、車椅子からヨットに乗り換えて演じる。  ヤンは、ヨット仲間のフランクが怪我をしたので、彼のピンチヒッターとしてヨットレースに出場することになった。  序盤は、周囲の期待値ゼロを裏切るかのようにトップに躍り出たが、ウトウトと居眠りをこいた時に、ドラム缶のような漂流物がヨットぶつかり、舵取り?部分に傷が生じ、カナリア諸島近辺に停泊しての修理を余儀なくされる。  漸く修理を終えてレースに復帰したが、後水ならず後塵を拝した感は否めず、おまけに、艇内に褐色の肌の少年が潜り込んでいたもんだから吃驚仰天だ。  「単独」、「無寄港」のルールを破ったら無条件で失格なので、この少年を海に投げ込みたいのが本音だが、そうもいかずにそのまま同乗させてレースを続行する。  レース途上で、女性出場者のヨットが転覆するという事故が起き、ヤンが一番近くにいたもんだから、その救助に当たるというハプニングも起きたりして、更に順位を下げてしまう。  で、ヤンはフランクだけには正直に窮状を打ち明ける。  するとフランクは、飛行機で先回りをして、モーターボートを繰り出してヤンのヨットに近接し、密かに少年の引き渡しを買って出るのだが、ヤンは、『これは俺のレースだ。この始末は自分で付ける。』、とフランクの申し出を頑なに拒否する。  で、少年もヤンの大事なレースに迷惑を掛けてはいけないと、自ら救急ゴムボートを海上に下ろして身を引こうとするが、ヤンの男気にスイッチが入っちゃったもんだから、そうはさせじと少年をヨットに引き上げて再度同乗のヨットレースが続く。  どこか余所余所しかった二人の関係もその距離感が狭まり、それに呼応したかのようにヨットレースの首位との距離も狭まっていく。  そして、トップ勢の相次ぐ離脱により、ヤンはいよいよトップに躍り出る。  ゴールは間近だ。  勝利を祝う出迎えの沢山のボートがヤンのヨットを取り囲む。  で、ゴールした後に少年の同乗がバレて失格かと思ったら、ゴール直前にヤンはコースを外れてしまうのだ。  そして、これまでその存在を隠してきた少年をデッキに立たせて護岸の群衆の目に晒し、少年の手を握り高々と掲げて誇らしげに満面の笑みを湛えて幕を閉じる。  少年の存在を知っても、護岸の群衆がやんややんやの声援を送る幕引きは、若干の疑念が湧かなくもなかったが、ヤンがヨットレースの勝負に負けても、80日間という過酷な自分とのレースに勝ったという賞賛の拍手と解釈すればいいのだろう。  一見の価値はあったが、ヤンは不法入国幇助の罪は免れても、少年は強制送還は免れなかっただろうなぁ、といらぬ心配をしてしまったことでもあった。  それにしても、衛星通信を利用した最新の航法システムには驚かされた。  また、医療システム?も眼を瞠るものがあった。

閲覧数1,177