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ターニング・タイド 希望の海
2014年5月31日公開

ターニング・タイド 希望の海

EN SOLITAIRE/TURNING TIDE

1012014年5月31日公開

kih********

4.0

一航海だけでも随分多くの「潮の変わり目」

 原題は『EN SOLITAIRE』(英題『TURNING TIDE』)「潮の変わり目」という意味で、「希望の海」という意味ではない。  この航海にはいろんな意味で「変わり目」があった。文字通り海流の変わり目(潮目)を通過するのは海の男の基本的な技術。そんなことより、想定外の(人為的な)アクシデントに時間をロスするスケジュール上の変わり目。小さな船内で少年に対する憎悪から愛着に変化する人間関係の心情的な変わり目、レースの勝利者から失格者になる勝負の変わり目、ルール違反が非難から容認へと変化する世論の変わり目。  心情的な変わり目にはもう少し(説明的な?)描写があっても良さそうだが、いや、潮目というのはあまりデジタルに説明はできないもの。見る者の目には、「ん???」って感じでいいのではなかろうか。  自宅に居て、ちょっと大きめのテレビで再生させれば、バーチャルではあるが、海洋の冒険が結構リアリティーを持って感じられる。船酔いに似た感覚さえ起きる。今更どんな冒険もあり得ない年齢になって、こういう映画はいい。若返ったような気になる。大きな男になったような気がする。

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