貞子も、そして伽椰子も勝てないMAMA
- tokyo_sy*** さん
- 2019年3月22日 6時13分
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- 役立ち度 6
- 総合評価
レビュー1435作品目。J-COMのザ・シネマチャンネルで視聴。
いやあ色々と語りたい所は多いモノの、何たって「怨霊MAMA役の俳優さん」の事をまずは語りたい。
この方を初めて意識したのは「スガラムルディの魔女」において「何年も拉致られ〇〇(排泄物)のみを食べて生きて来た不遇の男性」役をされていた時。
もう、世の中にこんなに痩せた方が居るなんて。ハビエル・ボテツト氏。
身長は2メートル4センチ、体重が45キロ。先天性のご病気とか。
そのハンディのある体型を生かして、ここ数年は毎年何本か「ホラー」「モンスター」映画などで活躍されている。
いやあ、どこからどう見ても「CG」なのに、実際の俳優さんが演じているんですよおおうううおうおう。これはもう貞子でも勝てない。違う意味で。
完全ネタバレであらすじを・・
・経営難で妻と娘二人を殺して無理心中しようとした夫が居て
・妻を殺した後、娘を殺そうとしたら、怨霊がやって来て夫死亡
何年か後、叔父(殺人犯である夫の弟)が「兄と姪っ子二人」を必死で探していて見つけるんですが、姪はチェリーの実だけで生きていたので、ガリガリの野生児状態で、パッと見はモンスター
・叔父、姪を二人引き取るものの、怨霊もくっついて来る
・娘二人を取られそうで、嫉妬全開の怨霊は叔父を攻撃し入院させる
・仕方ないので、叔父の彼女(パンクな歌手、実は主人公)が姪の面倒を見る
でまあ、厚化粧のパンクなネーサンも何やかやで幼い二人の世話を焼くうちに、何やら可愛く見えて来て、娘もなつき出す。
怨霊MAMAがネーサンを攻撃しようとしても、娘がそれを止めたりしてハートフルな展開に
・怨霊は娘っ子二人をあの世に一緒に連れて行こうとするが、必死で止めるパンクネーサン。
・上の娘は「ママ大好き、さようなら」と現世に留まる
・下の娘は「ママ大好き、一緒に行く」と一緒に崖からダイブ
叔父、ネーサン、上の娘っ子の三人が生き延び、メデタシメデタシ
これはもう完全なるハッピーエンドです。何故ならば、下の娘は「怨霊の体の一部を食べ物にしていた」ので、既に怨霊化していたから。
大筋の話は王道の流れですが、細かい所が新鮮で。
〇娘二人のうち、一人だけ連れて行くとは思わなかった
〇怨霊が、自分の本当の娘(白骨化)を抱いているにも関わらず、下の娘つ子が
「まま」と言った瞬間に、娘の骨を崖から投げ捨てるな潔さ。
〇心臓を一突きされた叔父はてっきり死亡したと思っていたが、生きていた
〇途中までは、まさかパンクネーサンが主人公とは思わなかった
いやあ面白かった。
ホラーだけれども切ない愛が溢れていたし、画面もとても綺麗。
男性連中の影は薄いが、パンクネーサンと姪っ子二人の演技も素晴らしい。
そして何たってMAMAの俳優さんの怪演たるや。
ちょい甘目ですが満点で。
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