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複製された男 (2013)

ENEMY

監督
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
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2.85 / 評価:717件

酷評しますが、最後に謎の解明も書きます。

この映画は、いわゆる「観客の好きなように解釈してね」系の、難解な映画である。

こういう映画が好きな人は、自分なりに謎解きをして、「解けた!」→「こいつぁ、おもしろい!!」となるのが、普通なのだろう。そういう人は、俺のこのレビューは読まない方がいいです。これからキツめに酷評するので。

俺も俺なりに謎を解いたし、買っておいたパンフレットを読んで答え合わせもした。監督のインタビュー記事などもたくさんチェックした。公開初日の今日、夕方に観て、帰宅後、家ではほとんどその作業。しかし、これでもう、この映画のことは忘れる。なぜなら単純に、つまんなかったから。謎を解いたのは、モヤモヤを残すのが嫌でさっさと解決したかったからであって、決してこの映画に心惹かれたからではない。

この映画を観て、「なんだよこれ、わけわかんねぇし、つまんね〜」と思いつつも、しかしモヤモヤだけは解消したいという人に向けて、レビューを書きます。しばらく酷評を垂れ流すので、謎解き(+ネタばれ)だけ読みたい方は、最後までワープして下さい。


【酷評】
まずこの映画、ノロいよ! とことんテンポが遅い!! にもかかわらず、90分だぜ、90分!! 普通は90分の映画って、テンポよく一気にたたみかけて走り抜けるよねぇ。なんだよこのノロさで、90分って。どんだけ内容が薄いんだよ(実際、あらすじは一分もあれば伝えられる薄さ)。

さらに、ストーリーに、抑揚が全くない!! しかし、ラストだけいきなり、特に山場もなく唐突に終わる。90分間、何一つ盛り上がらず、「あれ? 終わったの?」「あっそう」、そんな程度。これのどこが、衝撃のラストなんだ?「なんなのこれ、気になるぅ〜」となった人もいるのだろうが、俺は完全に「まぁ、どうでもいいや(しかしモヤモヤは残る)」。 ノロ〜くてペタ〜っとしてて、ラストだけ急にバッサリ。なんじゃこりゃ!?

この映画の監督、ドゥニ・ヴィルヌーヴの過去作「灼熱の魂」も酷評したが、俺はこの監督は、やはりどうしても性に合わない。この人の “あざとさ” が、俺には鼻について仕方がない。奇をてらっている “ぶっている” というか。“狙っている感” が、丸出し過ぎ。ちょっと前にはやったドヤ顔ならぬ、ドヤ映画ばかり撮っている。インタビューで言っていたけれど、映画のいたるところに、謎解きのヒントとなる要素を散りばめているんだってさ。「二回目を観れば、気付くかもね」だってさ。・・・って、んなもん知るかよ。それはあんたの、オナニーみたいなもんだろ。わざわざ金払って、この程度の映画を二度も観るかよ。

おっと失敬、ガラが悪くなっちまった。yahoo映画のシステムが改悪され、使いづらすぎて最近イライラしていまして。

まぁ、映画のストーリーに対してもディスりたい部分はあるが、きりがないのでこの辺で謎解き↓を。





【謎解き】(ここから、ネタばれ有り)
実は俺、さっき家で、映画「ファイト・クラブ」を改めて観ていた。この映画と比較したかったので(要は、そういうこと)。あちらの方が、やはりはるかに名作で、細部まで完璧によく出来ている。あっちは、主人公(演エドワード・ノートン)に、名前がない。ブラピにはきちんとタイラー・ダーデンという名があり、仲間から「タイラー」と呼ばれるシーンがあるが、主人公に名前で話しかける人物は、一人もいない。そして、タイラーになる前の主人公を知る女性マーラと、主人公とタイラーの三人が、一緒になるシーンも一切ない。

この映画でもそこは似ていて、主人公の二人(アダムとアンソニー)と、第三者の誰かが三人で一緒にいるシーンはない。しかし、二人にそれぞれ名前がついている点は、「ファイト・クラブ」とは違う。

というわけで、アダムはアンソニーなわけなのだ(それは確定)が、ではどちらが本体で、どちらが脳内世界(別人格)なのかは、非常にわかりにくい。

ここからは俺の解釈だが、おそらく最後に死んだ、アンソニーと “アダムの彼女” メアリーの二人が、脳内世界の住人なのだろう。実はメアリーには、アダム(アンソニー)以外の第三者と会話するシーンがない。ヘレンに関しては、彼女の存在を他者も認識している描写があったが、メアリーには、それもない。おそらくあの女性は、アダム(アンソニー)の元カノ。ヘレン(&アンソニー)の家から、アダム&メアリーの写真が出て来たからね。アダムは、大学講師の傍ら、別人格で役者もやっているのだろう。

要は、身重の妻がいるが、元カノのことを忘れられないでいる男が、(脳内で)元カノを追いかけ、(脳内で)結局またフラれ、(脳内で)事故をおこして脳内世界をブッ壊す。そんな解釈で、どうだろう?

蜘蛛に関しては、あれは原作にはない演出で、監督いわく「母性のメタファー」とのこと。ただのミスリードなので、謎解きには関係ないですよ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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