ここから本文です

NO (2012)

NO

監督
パブロ・ラライン
  • みたいムービー 86
  • みたログ 187

3.33 / 評価:98件

人と国家には希望が必要だ

  • 一人旅 さん
  • 2018年2月21日 14時18分
  • 閲覧数 408
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

パブロ・ラライン監督作。

1988年のチリを舞台に、独裁政権反対派陣営に雇われた広告屋の奮闘を描いたドラマ。

1973~90年の27年間に亘って南米チリを独裁政権によって統治したアウグスト・ピノチェト大統領の信任延長の是非を問う国民投票が迫った1988年を舞台にして、信任反対派の広告会社に雇われた敏腕広告マン:レネが、一日15分間の限られた放送時間の中に「信任反対=NO」をアピールしたCMを製作・放送し国民からの支持を集め大統領を退陣に追い込むため奮闘する姿を、大統領を支持する信任賛成派勢力とのコマーシャル合戦を織り交ぜ描き出した“お仕事映画+社会派ドラマ”の秀作です。

ジュリー・ガヴラスの『ぜんぶ、フィデルのせい』(2006)がアジェンデ社会主義政権の発足をパリっ子少女の視点で描き、エルビオ・ソトーの『サンチャゴに雨が降る』(1975)が軍事クーデターによるアジェンデ大統領の失脚とピノチェト独裁政権の成立を描き、コスタ・ガヴラスの『ミッシング』(1982)がクーデターに巻き込まれ行方不明となった息子を懸命に捜す米国人パパの姿を描いてきましたが、本作は時代的にそれより後、反体制派に対する粛清を繰り返し続けてきたピノチェト大統領を退陣に追い込む千載一遇のチャンスを得た1988年のチリを舞台に、“独裁反対のCM製作”という合法的手段を用いてピノチェト政権打倒のため奮闘する広告屋の姿を描き出しています。

信任反対派のトレードマークとして用いられた6色の虹に込められた意味や、粛清の暗い歴史をフィーチャーせずあえて明るく希望的なCMによって国民の支持を集める戦略、さらには相手のCMの根拠を打ち崩すために反論を交えてコピーCM製作に打って出る相手陣営との心理的駆け引きなど、CM業界の裏側を余すことなく描き出しています。

主演はメキシコ出身のガエル・ガルシア・ベルナル。反対派陣営のCMに特別出演していたクリストファー・リーヴ、ジェーン・フォンダ、リチャード・ドレイファスの姿も見られます(いずれもアメリカ人ですが、ピノチェト独裁政権を支援していたのはアメリカ政府です)。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 楽しい
  • ロマンチック
  • 恐怖
  • 勇敢
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ