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ソロモンの偽証 前篇・事件 (2015)

監督
成島出
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3.43 / 評価:2541件

これはサスペンス映画では無い

  • Programer's-hi さん
  • 2015年3月10日 21時48分
  • 役立ち度 42
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画を見ていれば、事件は早々に自殺か全く別の犯人が想定される。これで疑惑の彼が犯人だったら噴飯ものだろう。告発の手紙の矛盾は少し考えれば誰でも想像出来るし、差出人も想定の範囲内であることが示される。

それでいて模擬裁判で真相を追求するというのだ。原作の粗筋を聞いたとき、私は読む気がしなかった。

裁判とは真相を追及する場では無い。勝ち負けの判定をする場である。

民事ならそれでも良いだろう。私は昔から裁判の欺瞞性を意識していた。だから、中学生が裁判で真相を明らかにするなんて話は、ポエムの世界か、と突っ込むしかなかったのだ。

だから、この映画もスルーする予定だった。しかし、番宣で見たオーディションを勝ち上がった若い無名な俳優陣の演技が気になった。成島監督の手腕も見たくなった理由だ。

驚いた。この映画はミステリーでは無かった。ミステリー要素が薄く、馬鹿げた校内裁判にリアルを感じない人の言い分ももっとも思うが、そもそも、この作品がそんな部分をメインにしていないのだから、浅薄な見解と言わざる得ないだろう。

「見て見ぬふりは止めようと言う君が、最も偽善者で卑劣だ。」

柏木卓也から決定的な弾劾を受けた藤野涼子(この役名を芸名にして主役デビューのシンデレラだが、圧倒的な演技には驚かされる。将来有望どころか、瞬時も目を離せない程の逸材だろう)は、「もう、逃げない」と思い極め、建前や『大人の判断』を一切拒絶して突き進んで行く。

卑怯なな大人達に腹を立て、未熟なまま家庭を持った愚か者の為に犠牲を強いられる子供達に涙する。

純粋さが呼応する感動に心震え、男気に溢れる大人の存在に安堵する。

判事になった男の子のいかがわしさが、後編をかき回すんだろうな、と思いつつ、誰が何故嘘を付いたのか、そのヒューマンストーリーに期待する。

思わず、原作を大人買いした私は、後編を見る前に読むか読まないか、少々悩むことになりそうだ。

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