ここから本文です

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN (2015)

ATTACK ON TITAN

監督
樋口真嗣
  • みたいムービー 618
  • みたログ 7,743

2.22 / 評価:9,005件

叩かれる理由

  • eij***** さん
  • 2015年8月17日 16時36分
  • 閲覧数 31946
  • 役立ち度 607
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作と違うから…と相変わらず叩く人がいます。
それはもう論外。

しかしながらこの映画が許せないのは、特撮大好きな樋口監督をはじめとする
取り巻きが『私物化』してるのが透けて見える点です。

原作は未だ完結しておらず現在17巻まで出ておりしかもクライマックスでも無いので到底『映画用にすべてをそのまままとめる』なんて不可能なので

原作とチガウチガウ言うファンは論外なのです。

そこで映画好きでもある原作者も参加して『原作とは違った内容で』
と脚本を別ものにしたというプロセスそのものは評価できます。

ただ、その内容があまりに酷い。

樋口監督がエレンが戦う理由が『母親の死では弱いから寝取られた女を取り戻すほうがいいだろ』という具合に提案したそうですが

まずソコですよね。


『内容を思い切って変えていいと原作者自らのお達しだ!じゃあさ俺はこんなのがいいと思うんだけど!』と、これまでついてきた読者の事もお構いなしに
”自分がやりたいこと”をただただ入れ込んでいっている。

それが透けて見えるのです。
そこにここまで叩かれる要因があると思います。

そして『特撮バカ』です。

特撮とは、CGも予算も無い時代に
現実ではありえない巨大怪獣やウルトラマンを出して
視聴者に夢を与えるためにあの手この手で開発された映像技術だと思います。

そこまではいい。

そして、かつて少年時代にそういう作品を見てテレビや映画に夢中になった人たちが、アニメや映画の世界を目指した事もいいとは思います。

しかし、現在はCGもあります。
その御蔭で『白組』をはじめ、日本でも予算がないから…と
かつては出来なかったようなスペクタクル巨編等も撮れるようになってきました。
内容は酷すぎましたが、山崎監督の「YAMATO」なんかは
CGの映像面だけ見れば邦画界の可能性を感じられると思います。

このように現在は「やろうと思えばここまで出来る」というもの、手段があるにも関わらず

監督が特撮バカですから(これは有名な話。 エヴァンゲリオンの庵野監督共々)自分の好みで『特撮で』目指してしまってるんです。

CGでもイケるのに特撮で。
立体機動の場面、『白組』ならもっと凄かったと思います。

この『特撮』も意味があっての事であれば文句はありません。
実際、ハリウッドの伝説的超大作の『ロード・オブ・ザ・リング』でも
ミニチュアは使っており、CGよりも質感等のリアリティを出すために
なるべく実物でイケる部分は実物で…という考えはあります。

しかし、この樋口監督は『自分が子供の頃に見て興奮した当時のあの特撮』
この感覚で特撮をしちゃうんです。

わかりやすく言えばウルトラマン。

円谷プロも、当時「中に人が入ってる着ぐるみです」なんて思って欲しくて
あんな特撮をやった訳じゃないと思います。

そこには、『今ある技法・技術をすべて使ってなんとか視聴者を驚かせたい!楽しませたい!』という思いがあった筈です。


しかし、それらを見て興奮した特撮大好き世代はこう言います。
『背中にファスナーがあってこそのウルトラマンだよな!ww』と。

ゴジラを見れば、CGによるリアルな「怪獣の動き」ではダメで
「中に人が入ってる着ぐるみ感」こそがゴジラ!と評価します。

ラーメン屋でいえば、ガンコな主人の居る、古くてきったない店を高評価する感じ。
「これこれ!このガンコなおやじとね、この汚さがいいんだよw」というような。

タモリさんのやってる深夜番組のゆるーい、内輪だけで盛り上がってる感覚で
超人気原作借りながら好き放題やっちゃた。

そんな人達が今回この映画を撮ってるのです。


そして『一般的な』観客は「進撃の巨人」の映画を見に来てるのです。
特撮バカが作った「特撮といえばこれだよね!」という円谷映画を見に来てるのではないのです。

キャラが違う、見た目違う、ストーリーが違うとか言ってる原作ファンは
いい加減実写映画にそれを期待して自滅するのはヤメロと言いたいですが

そこは違ってもいいんです。
「進撃の巨人」が持つテーマが別の表現であっても存在し、
その世界への『没入感』があれば。

『るろうに剣心』も人は消えないし、光線も出ませんが
原作の持つ勧善懲悪のカタルシスや、過去との因縁、苦悩等
ちゃんとリスペクトしてましたよ。

そういう『敬意』のようなものが何も感じられない。
だからこんなに叩かれるのだと思います。

トドメはそういう視聴者の気持ちも考えずに
批評に対して、ツイッター等での監督達の暴言の数々。
ありえないでしょう。

あまりの暴言は『それだけ批判を浴びる程の姿勢で作られたものと評価されたから』でしょうに。

現在「ゴジラ」を作られてるそうですが、そんなに自分の好きに作りたいのであれば今後はもう
怪獣映画とウルトラマンだけ撮っていればいいのではないでしょうか。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 絶望的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここまでです このページの先頭へ