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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN (2015)

ATTACK ON TITAN

監督
樋口真嗣
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2.19 / 評価:9,837件

解説

人間を捕食する巨人と人類との壮絶な戦いを描いた諫山創の人気コミックを基に、『巨神兵東京に現わる 劇場版』などの樋口真嗣が実写映画化したアクション大作。100年以上前に出現した巨人が巨大な壁をぶち破り、再び侵攻してきたことから、巨人対人類のバトルが繰り広げられる。エレンを『真夜中の五分前』などの三浦春馬が演じるほか、長谷川博己、水原希子、石原さとみ、國村隼といったキャスト陣が集結。原作にはないキャラクターも登場するなど劇場版ならではの展開や、巨人のビジュアルやすさまじいバトルの描写も見どころ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

100年以上前、人間を捕食する巨人が現れ、人類のほとんどが食べられてしまった。生き残った者たちは巨人の侵攻を阻止すべく巨大な壁を3重に作り上げ、壁の内側で暮らしていた。エレン(三浦春馬)やミカサ(水原希子)もそんな中の一人だった。そんなある日、100年壊されなかった壁が巨人によって破壊されてしまう。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2015 映画「進撃の巨人」製作委員会(C)諫山創/講談社
(C)2015 映画「進撃の巨人」製作委員会(C)諫山創/講談社

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」実写ならではの迫力で押し寄せてくる“とてつもなく理不尽な脅威”

 鳴り物入りのハリウッド大作が居並ぶ今年のサマーシーズン、映画ファンの“期待”と“不安”を最もかき立てているのが本作だろう。国内外で社会現象的ブームを巻き起こしたコミック&TVアニメの実写映画化。前後編の2部作とはいえ、原作の緻密な世界観&キャラクター描写をすべて受け継ぐのは到底不可能だ。例えば主人公エレンは、少年時代に母親を巨人に食われたトラウマのエピソードが省略され、やり場のない苛立ちを抱えながら“壁”の外に憧れる若者として描かれている。

 巨人の描写に関しては申し分ない仕上がりだ。序盤に出現する筋肉組織が剥き出しの超大型巨人、その異形の風貌と迫力に圧倒され、ただ愕然とスクリーンを見上げずにいられない。その後ぞろぞろと壁の内側に侵入してくる通常サイズの巨人たちは、呆けたような表情で人間たちを食べて食べまくる。這いずり巨人、女巨人、赤ちゃん巨人まで登場させ、この世界観の揺るぎない根幹である“とてつもなく巨大で理不尽な脅威”の映像化は成功したと言えるだろう。軍艦島ロケの効果も上々だ。

 その半面、物足りなかった点もある。とりわけアニメ版では人類が巨人という“理不尽な脅威”に対抗するため、憲兵団や調査兵団が特定のミッションに挑む様が長大なシークエンスとして描かれ、集団活劇としての手に汗握るスリルを呼んだ。同時に、それらの難易度の高いミッションの成否がこの世界における絶望と希望の分かれ目となり、登場人物の死に物狂いの頑張りが共感を誘った。その点、今回の実写版でも超大型巨人に破壊された壁を塞ぐミッションが軸になっているものの、行き当たりばったりにクライマックスになだれ込んでいく印象がぬぐえない。立体起動装置を駆使した飛翔アクションが、せっかくの実写化でありながらアニメのように見えたのも微妙だった。

 しかしながらミッションはまだ道半ばであり、人類の“反撃”はこれからである。はたしてエレンらは調査兵団として“壁の外”に飛び出すのか。そんな今後の展開への想像もあれこれ膨らまされる前編だった。(高橋諭治)

映画.com(外部リンク)

2015年7月30日 更新

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