ちゃん
5.0点
永作の幼い頃のおそらく大好きだったであろう父との朧げな記憶。親の事情で母と父とどちらか選ばなければならなかった幼心の罪悪感。血の繋がりと言うのは人によってとても強い執着心を生む。佐々木親子は芯の通った永作に助けられ影響され正しい道に進んで行く。それぞれの葛藤、小説の行間を読むように自分なりに理解しながら観る映画だ。主人公が最後に戻って来たのが不思議だと言っていた方が居たが、私は永作が父の死を受け入れ執着を手放す時間が必要で、戻ったと言う事はあの場が永作の「居場所」になったんだと感じた。
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