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トワイライト ささらさや (2014)

監督
深川栄洋
  • みたいムービー 235
  • みたログ 1,244

3.53 / 評価:1070件

産めよ育てよ

  • raz******** さん
  • 2018年10月11日 16時23分
  • 閲覧数 1824
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

親父のことが嫌いなのに、親父が好きだった落語家になる。
矛盾を抱えている主人公の心情を語った作品。

前半のエピソード
・「結局、真打にはなれなかったし、家族旅行にも行けなかった」
これが主人公の心情を語るうえで必要な要素。

主人公が心に描いていたものは、おそらく
「出世をして、なおかつ家庭も大切にする」という理想の父親像。

主人公はそういう父親になろうとしていたのだろう。
なぜなら主人公の親父は仕事を優先して家庭を犠牲にしたからだ。
しかし親父はそのかいあって出世した。
ところがその息子である主人公はというと仕事も家庭もパッとしない。

理想なんて簡単には叶わないからそんなの絵空事だと、
年を重ねれば重ねるほど痛いほど分かるようになる。
主人公は両方を大事にしようとした結果、両方とも中途半端に終わった。

主人公は親父を見返してやりたかったのだろう。
俺は仕事も家庭も成功してやると。
だから、自分が理想の父親になるまでは、親父には会えなかったのだ。


この映画の主人公は結果からするとかなりダメな部類の父親だ。しかし、生きる希望を失っていたサヤを娶り、子供という未来を遺したことは、それだけで彼の人生に意味を与えてくれる。

彼はいつまでも成仏できなかった。妻や子のことが気がかりということもあるが、それと同じくらい、自分は生を全うできたのかを自問自答していたのではあるまいか。

子が親を育てるというセリフがあったが、子をもうけることが人間に課せられた唯一無二の大事な役割だとこの映画を見るとそう思えてくる。それを全うしたのだから主人公は良く生きたのだ。



しかしながら、主人公が他人に乗り移れるという設定に、相手の立場になって考えるということ以上の意味がないのが惜しい。主人公は幽霊が見える人に乗り移れたようだが、それ以外にも主人公との縁とかつながりが欲しかった。ストーリーが割とフワッとしている。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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