所持品の中にスケート靴というのは……
- fg9***** さん
- 2017年4月6日 16時36分
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…あらすじは解説のとおりと書こうと思ったら空欄だった。
冒頭、一人の少年がシャベルで何かを叩き砕いていて、その何かの血飛沫を浴びた少年の顔がアップになって物語は始まる。
この少年ユンスは、友人をかばってのある言葉がその少年を自殺に追いやったことのトラウマから、自閉症気味になり突然の耳鳴りに苦しめられていた。
で、心の傷を癒そうと、ソウルを離れて雪深い田舎の高校に転校することになる。
そんなある日、凍った湖上をスケーティングしている少女・へウォンを見掛けて心を魅かれるが、初登校してみると自分と同じクラスであることが解かる。
しかし、何故か同じクラスの皆はへウォンに対して一歩距離をおいて接しているのだった。
何やら神憑り的なところがあって気味悪がられているのだが、彼女の父親は知的障害者で、なんとその父親と近親相姦の関係があるとも噂されていた。
自分とどこか同じ影を抱えるへウォンに魅かれたユンスは、噂話の信憑性に居ても立ってもいられずに、ある晩へウォンの家を訪ねる。
すると、刃物を片手に握ったヘウォンが、父親の部屋へ入るところを目撃してしまったので、慌てふためいて自宅に舞い戻る。
で、翌朝、ヘウォンの父親が残虐死体で発見され、ユンスとヘウォンの運命はいかなる結末を迎えるか?といったストーリー。
この事件を通じて、ユンスはヘウォンに対して疑惑の目を一旦は向けるが、却ってこのことが二人の関係をより一層堅密にしていく。
話しが長くなってきたので先を急ごう。
ある日、ヘウォンの体調が悪くなったので病院へ連れて行くと彼女が妊娠していることが判明し、その病院の医者が近親相姦の噂をばら撒いた張本人だったので、ユンスがヘウォンにプレゼントした純白のスケート靴のエッジで此奴の咽喉を掻っ切ってしまう。
で、近親相姦として疑われていたヘウォンの相手は、ヘウォンの家庭窮状を見越してそれに乗じた奸智に長けた村長だったので、ユンスはこの村長をシャベルで滅多叩きにしてぶっ殺し、この場面が冒頭で流れたのだった。
そして、先に半殺しにした医者と共に、この村長を口蹄疫で生き埋めにされた豚の穴の中に葬り去る。
二人は指名手配されるものの逃避行を決め込み、手に手を取り合って凍った湖上を滑り行くのであったが、氷は二人の体重を支えきれずに……ゴリッ……で、ジ・エンド。
殺人を犯しての逃避行だというのに、所持品の中にスケート靴というのは……いかにも……という感じがしないでもなかったが、一見の価値はあった。
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