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ソウォン/願い
2014年8月9日公開

ソウォン/願い

HOPE

1232014年8月9日公開

rab********

4.0

この国の人達は嫌いだけど嫌いじゃないんだ

題名に変なことを書いてしまったので先に言うと、この国の人達が嫌いです。 僕は母親と同居してる所謂子供部屋おじさんですが、その母親が最近で言うと「たった一人の私の味方」たら言う韓国のドラマにハマってたり、一緒にレンタルビデオ店に行くと、大好きな動物モノと同じくらい真剣に、韓国映画の棚の前で悩んでたりしやがって、姥捨て山ってどこにあるんだろうか、とGoogleMapで検索したくなるほどです。この非国民がっ ・・・でも僕が知り合った彼の国の人達はみんな良い人なんだよなあ、と思いながら毎回複雑な気持ちで観てみると、バb・・・いや、母親の借りてきた彼の国の映画は不思議と面白いんですね。 因みに「たった一人の私の味方」もハマりました。別作品のレビューだから多くは語らないけど単純なんだもん。これでいいんや。主人公の妹の方がタイプだけど。(どう、でも、いい) 前置きが長くなりましたが、結論から言うととても面白かった。 何が面白いかって、いや面白がってはいけない題材だけど、所謂加害者はわかりやすいクソ野郎(頻繁に描写は出ないが十分)なのに対して、被害者側である主人公「ソウォン」をとりまく家族や、特に周辺の人達はとても優しい。 これが邦画だと、変に社会問題を内包させようとして、例えば主人公の状況を言いふらす奴なりでてきそうな物だけど、そういう展開を匂わせつつ、実際セリフでもそうなんじゃないの?みたいな事をいうのに、誰もしない。どころか逆を行く。ソウォンの学友まで。 みんな心配する。みんなやりきれない想いで慟哭するレベル。 感情移入するタイプの人は泣けます。 ただ反面、この映画が成立するのはソウォンが、勿論子供っぽい描写もあるけど、年齢の割にはとても聡明で周囲をよく観察しつつ、優しく、気を遣えるからだろうと思う。外見も、か細く可憐で儚いが、年齢には不釣合いな強さもある。そういう意味ではありえない、突っ込みどころはあると思う 特に最後の描写は。被害者と加害者の距離、近くない? まああそこでのソウォンの行動が、製作者側の言いたい事でもあるんだろうけど。 ネタバレなしだと抽象的になって難しいですね。とにかく観て損はしないと思います。 某国は女性に対する性犯罪率の高さがどうとかネットで言われてて、正直それを題材にしたクライムサスペンス物の多さ(と出来の良さ)から、ほんとにそうなんだろ?って言いたくなる部分もあるけども、反して毎回そこに対する怒りや、哀しみ、優しさが大きく内包されていると思うので、知人の事も有り毎回複雑な思いをしてしまう。これもそんな作品。もっと仲良くなれたらいいのに、 あと粗はあっても少なくとも突っ込むのは野暮だろってレベルで纏まっていると思う。 頭のおっきなガキんちょが泣くところで僕も泣きました。 感情移入するところそこじゃないかもしれんけど。

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