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アルゲリッチ 私こそ、音楽!
2014年9月27日公開

アルゲリッチ 私こそ、音楽!

ARGERICH/BLOODY DAUGHTER

962014年9月27日公開

aco********

2.0

彼女の目と豊かな表情

タイトルから「ピアニスト/音楽家」としてのアルゲリッチの素晴らしさが堪能できることを期待していたので、ちょっと拍子抜け。 一般的な家庭像を逸脱しているアルゲリッチの主に「家庭」にまつわる素顔を実娘が明らかにしてゆくドキュメンタリー。 というか、どちらかといえばその実娘による、母(アルゲリッチ)を中心とした自らの出自(ルーツ)をめぐるあれこれや謎を辿ってゆくドキュメンタリーと言った方がいい。 原題からして「bloody daughter」なので、(その意味・由来は映画のはじめの方で説明されるが)、「娘」である監督自身の存在がありきなのだ。 (とはいえ、おそらくこの「bloody daughter」というのは、同時にアルゲリッチのことをも指し示しているのかもな…、とも深読みできる。アルゲリッチとその母の関係にも踏み込んでいるから)。 さて、アルゲリッチの演奏は好きだが、彼女の音楽の秘密をその人生に探ろうとしたところで、そんなこと知らずとも胸を打つものは打つし、感じられるものは変わらないな…、という意味では、観ても観なくてもよかったわ…、という感じの映画。 唯一、アルゲリッチの豊かな表情や眼がとても印象に残り、魅力的だな、と感じた。

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