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めぐり逢わせのお弁当
2014年8月9日公開

めぐり逢わせのお弁当

DABBA/THE LUNCHBOX

1052014年8月9日公開

m-kity

5.0

インドを垣間見たような気がします

宅配の弁当の取り違いから始まった弁当の作り手の主婦とそれを受け取る男やもめの交流の話です。 数多くは見ていませんが、インド映画の明るくカラリとしたものを予想して見始めたら全く違う映画でした。 娯楽中心の踊って歌うインド映画とは全く違う驚くぐらい地味な映画です。 インドの喧騒やお弁当にフォーカスした映像から飾らない本当のインドを垣間見れたような気がします。 イラの上階のおばさんが最後まで出てこない演出も、彼女の中心の日常や感情が際立ってよかったです。 ・・・・このあたりの演出は昔の中国(香港)映画のように思いました。 届いたお弁当が妻が作ったものでないことに気が付きもしない無関心な夫 関係改善をしようとするイラに対しても興味なし イラのつらい状況が、彼女の表情や映し出される映像からよく伝わってきました。 また妻を亡くして一人寂しい生活に偶然届いた手の込んだおいしいお弁当と手紙のやり取りに喜びながらも、いざイラと会うことになったときに改めて老いてきている自分に気が付き臆してしまったサージャンの悲しみ。 二人のそれぞれの抱えている悩みが、よく表現されていて沁みました。 邦画やアジアの他の国の映画だと、同じような内容だともっと重くなりそうなところですが、やはりインド映画。 根底になんとなーく、コミカルなことろがあって彼女の最後の決意も希望が少しあるように思えました。 思いがけず、心に響くボリウッド映画に出会えたように思いました。

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