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放課後ロスト (2014)

監督
天野千尋
名倉愛
大九明子
  • みたいムービー 11
  • みたログ 29

3.00 / 評価:27件

拙いけど好き

  • tsi******** さん
  • 2014年9月14日 17時33分
  • 閲覧数 877
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作との差異を挙げていくのもいいですけど、辛い作業だ。
それくらい、有機的に改変が為されていると思う。
『倍音』には本来いない子がいる。

今からブチネチブチネチ書きますけど、この映画のことはそういう所も含めて好きなので気にしないでください。
総評を先に書くべきだったか。

『リトル・トリップ』
堤幸彦監督と演出対決する番組で、教室で同級生が演劇しているのを背後に日常的な会話を主人公たちがする作品がありまして、それを冒頭で思い出しました。

絢子の梯子の昇り方の覚束無さとか、夕希の『もらとりあむタマ子』のようなモッサイ感じとかがツボです。
店長(城咲仁さんに似ている)の女好きや夕希の物取り癖が伏線になっているとは(片方は冤罪な気がする)。

絢子は影の外に出てから、夕希の方を振り向く。

『らくがき うわがき』
個人的には一番好き。
というのも不快なキャラが殴られてくれるから。

荻野に汚された絵をメッセージボードとして活用するシーンが滅茶苦茶好き。
というか映画の主要人物の中では唯一、社交性があるんだよな。
このシーンに出てきていた学生が美術部員であることが後になってサラッと明かされるのも良い。

BGMは無くても良かった気がする。
登場人物だけで私のマインドを揺さぶってきているし、観ている人それぞれで思い起こされるものやテンションが違ってくる可能性が高いので、BGMでテンションを一つの方向に持って行くのは勿体ない。

『倍音』
世の中的にはこれが一番良いらしいですね。

電線を弦に見立てる。

『シャイニング』がネタに使われていましたけど、『倍音』って『シャイニング』の楽しみ方の一つである「私もそれしたい」感がある。
例えば、校舎に落書きするとか、公園で喚くとか。
人は死なないけど悪い事。
あと、テーマ的にもシャイニングの骨格と似ているから、興味ある方は是非是非。
勿論、キューブリック版で。
『放課後ロスト』を素面で観に行くタイプの人は観てそうですけど。

総評
失礼なこと書きますけど、高校生にしては老けているように見えてしまっている人がちらほら。
あと、演技が棒な人はいなくて良かった、下手だけど熱心さは伝わってきて、不快感は無い。
登場人物が平気で嘘(嘘ではない嘘)を吐くということがあり得る映画なので、嘘が上手いよりは下手な方が正しい。
アイドル映画にするつもりは無いようだ。

学校の外、境界、内という順に三話分の構成がなされていた。
人の少なさや妙に活気のある風景が伏線になっており、後々に学校が文化祭前であり、今年で廃校というのも徐々に明かされていくのも巧い。

あと、ロケハンが良い。
本庄市凄い。
巨大なボーリングのピンが置いてある公園、里未が住むカフェなどなど。
公式でスチル写真が出ていたのは、サイトのネタが無いからだと思っていました、すいません。

原作と違って喧嘩するシーンが多いのがイライラする原因ですかね。
原作だと大人というか高校生にもなると普通に考えても喧嘩するような歳じゃない。
何かあっても基本的には受け流すような態度を取る。

原作のテーマをきちんと掬い上げているのですが、『倍音』には原作にある筈の「大人になった里美(映画では分離)」のシーンが無いです。
これによって原作よりもシニカルな作品に仕上がっている。
原作では、ある意味、肯定的に青春を捉えている。
しかし、映画は青春を肯定も否定もしない、可能性は純粋な意味で無限であることを提示している。

詳細評価

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