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LUCY/ルーシー (2014)

LUCY

監督
リュック・ベッソン
  • みたいムービー 482
  • みたログ 4,039

2.91 / 評価:3167件

生物は全自己情報を次世代=他者に伝える

  • rah******** さん
  • 2014年8月31日 7時54分
  • 閲覧数 8539
  • 役立ち度 71
    • 総合評価
    • ★★★★★

脳を活性化する薬剤CPH4。
人間の脳細胞は10%しか使われていないと言う。

CPH4によって脳細胞の使用率が高まる。
ルーシーはCPH4を体に埋め込まれ、脳細胞の使用率がどんどん高まる。

脳細胞の使用率が高まるとどうなるか?
(1)最も明確なのは、記憶が詳細に復元されること。
今、生きていることは、過去の生命からの連鎖すべてを含む。
だから記憶の復元が完璧になされれば、最初の生命からの記憶の復元!

さらに物質に記憶があるとすれば、完璧な記憶の復元は、物質の誕生、つまり宇宙の誕生からの全歴史の記憶の復元!
実際、映画は、物質の記憶を想定する。

(2)脳細胞の使用率が高まると、論理力・分析力・総合力が高まる。
また読解力が極大的に高まり、何万頁もの書かれた知識を、インターネットを通しきわめて短時間でルーシーは獲得!
映画は、ルーシーが人間の全知識を獲得したと想定する。

(3) また脳細胞の使用率が高まることにより、感覚が、鋭敏化、広範化、高速処理化する。
だからルーシーは、一瞬にして状況を、広範かつ詳細に「把握」する。
さらにルーシーは瞬時に、広範・詳細な「予測」もできる。
例えば、逆走する自動車の動きを瞬時に「把握」&「予測」できるので、彼女は一方通行路を平気で逆に走ることができる。

(4)さらに脳細胞の使用率が高まると、ルーシーは、自分の身体組織・器官の能力・効率を最大化できる。
彼女の筋力は増し、身体能力が増大・正確化する。
彼女は、殺人マシーン化する。

(5)ルーシーは、全知識を獲得することで超ハッカー化する。
ルーシーは、インターネットを通し、超ハッカーとして、全世界の種々の装置・機能・産業を自由に操作できる。
当然、ルーシーは瞬時に誰とでも交信可能である。

(6)ルーシーはさらに、脳細胞の記憶が電気パルス化されることから、相手の体に触れることで、その電気パルスから相手の記憶を獲得できる。

このように、一方でルーシーが脳細胞の使用率を極大化するが、他方でルーシーの寿命は24時間に短縮される。

24時間後の死を予測したルーシーの脳細胞は、彼女の身体細胞全体を変形する。
生命の目的は、遺伝子情報の形式で自己の全情報を次世代に伝えること。
ルーシーの脳細胞が知識を伝えるべき相手は、彼女の存在のあり方を理解する脳科学者ノーマン博士。

ルーシーは彼女が獲得した情報全体を、彼女の身体細胞をコンピューターと接続できる形に変形し、さらに新たにコンピューターに蓄積された情報も含め、コンピューターの外付けハードディスクに送る。
その外付けハードディスクが博士に渡される。

こうして自己の全情報を博士に伝え終えたルーシーは、人間的身体としては消滅する。

24時間しか生きられないルーシーの目的は、一見間違えそうになるが、彼女の体にCPH4を埋め込んだ中国マフィアのボスの殺害・復讐ではない!
ルーシーの全目的は、生物として、それが持つ遺伝子情報=知識のすべてを次世代=他者、ここではノーマン博士に伝えることだった。

だからルーシーは、彼女の身体細胞全体を、コンピューターと接続できる形に変形できるだけの大量のCPH4を、中国マフィアから奪うため、生きられる24時間の全精力を使った。

アクションは派手、殺人場面もショッキングだが、大変、理屈っぽいストーリー構成。
つまり宇宙史、地質年代史、人類史が紹介され、生物進化の原理が説明される。

スカーレット・ヨハンソンが、美女かつ冷徹、強靭でかっこいい。
11年前のあの『真珠の首飾りの少女』(2003)が、今は『ルーシー』(2014)となった!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • 勇敢
  • かわいい
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