作品レビュー(12件)
- 名無しの権兵衛
4.0点
なかなか良い
- fg9********
4.0点
…あらすじは、解説のとおり。 1970年代のニューヨーク・ブルックリンが舞台。 服役していたクリス(クライヴ・オーウェン)は、刑期を終えて出所する。 それを弟のフランク(ビリー・クラダップ)と姉のマリーが出迎えるが、フランクはどこか余所余所しい。 それもその筈で、ガキの頃から悪事に手を染めて来たクリフとは違って、フランクは立派な警察官だ。 しかし、フランクは、身の置き所のないクリスを自宅に住まわせて仕事まで世話をしてやるが、クリフは職場で過去の犯罪歴がばれて首になってしまう。 で、自棄になったクリスの行き着く先は決まっていて、再び犯罪に手を染める羽目になるのだが、このクリスという男は根っからのワルだと思うシーンがあって、自分の犯罪を目撃した少年を容赦なく殺してしまうのだ。 こういった話に、元妻のモニカ(マリオン・コティヤール)が絡んでくるので儲っけもんと思い観続けるが、クリスはモニカに淫売屋の女あるじという仕事を賄わせるし、しかもモニカはヤク中という役どころだ。 よくもまぁ、こんな汚れ役を引き受けたもんだと調べてみたら、本作のギョーム・カネ監督との間に一児をもうけていた。 話しを元に戻すと、クリスはいよいよ悪事に突っ走り現金輸送車を襲撃するのだが、弟のフランクに正体を見破られてしまう。 万事窮すと思われたが、弟は兄の悪事を見過ごすことにしてしまう。 一方の優秀な警察官のフランクにも弱みがあった。 自分が逮捕した悪党の奥さんに惚れてしまったことだ。 その悪党が出所したもんだから命を狙われる羽目になり、フランクと悪党の奥さんはブルックリンの地を後にしようとするのだが、悪党の追撃の手は止まらない。 クリスの犯した悪事も警察にバレてしまい、クリスもブルックリンの地を後にしようとするのだが、その時、弟のフランクが悪党に狙われていることを知り……果たして、クリスはいかなる決断を迫られるや……といったストーリー。 幼少期の兄との果たせなかった約束の『3回のノック』のシーンでは、チョビッとシビレてしまった、なかなか見応えのある作品だった。 なお、ジェームズ・カーンが兄弟の父親役だったが、家長の風格十分で存在感があった。
- fyd********
4.0点
俳優も物語もとても見ごたえありました。なかでも、弟君の相手役の女優さんが切れ上がった美形。出所後の兄に仕事を持ちかける役の男優さんの渋みがただ事じゃない。びたっと紫煙の似合う俳優、今の日本じゃ到底お目にかかれない。兄弟の父が、ゴッドファーザーのソニー役の男優さんとは・・しみじみ時の流れを感じました。物語の中でたくさんの人が殺されるけど、映画とはいえ、一件だけどうしても許せない殺人がありました。それ以外は、とてもよくできたストーリーだと思います。佳品でした。
- oce********
3.0点
刑務所から出てきた犯罪に手を染めた兄。 それを迎えるのは刑事の弟。 堅気に戻ろうとするも上手くいかない兄に昔の仕事仲間が声をかけてくる。 映画でこういうパターンは絶対にまともな人間にはならない。 だが守るべきは家族の存在。 特に弟との葛藤がラストで証明される。 それは原題でもある「Blood Ties」血の絆。 兄を演じるクライブ・オーウェンが抜群にハマっており、社会の人間と上手く適合できない辺りを好演している。
- いやよセブン
3.0点
兄(クライヴ・オーウェン)が出所、刑事の弟(ビリー・クラダップ)がアパートに同居させ、就職先も面倒を見る。 兄には娼婦(マリオン・コティヤール)との間に子供が二人いたが、就職先で知り合った女性(ミラ・クニス)と仲良くなる。 弟は独身で犯罪者の妻になっている元カノ(ゾーイ・サルダナ)と愛し合うようになるのだが、夫は凶暴だ。 もう少し短くなれば良かったと思う。
- qua********
2.0点
レンタルBDで鑑賞。 (TSUTAYA限定らしいね) ま、何と言うか、上映期間も地域も限定された映画だけあって、案の定、中身が薄っぺらく全編通して退屈だった。 はっきり言って特筆すべき点も無し! 演出も編集も散漫過ぎて、ストーリーに入り込めず。 人間描写も弱く、感情移入すら出来ない。 特に、主人公の兄貴がお馬鹿キャラで失笑モノ。 ミラ・クニス演じるナタリーが何故、兄貴に心惹かれたのか理解不能。 警察官の弟の行動にも共感出来ない。 本作の監督って、ギョーム・カネなんですね。 批判を覚悟で言わせてもらいますが、監督としても俳優としても中途半端な存在ですね。 ま、上記でも述べたが、単館作品で地域も限定されただけあって、内容的に、こんなもんだろうね。
- はぬろ~
4.0点
ネタバレ映画としてよくできてる
このレビューにはネタバレが含まれています。 - jsr********
3.0点
アメリカンジョーク・レコード・突然の銃撃戦。冒頭のタランティーノ的シークエンスにあまり驚きがない。インパクト重視なら本家タラのほうが絶対上手い。 カーチェイスにせよアクションにせよグレイがメガホンをとったほうが絶対良い。他ではベン・アフレックか。 あの伏線の張り方にはさすがに唸ったが、ならば全編を通してそのテーマを徹底できないものか。 基本室内劇だが、「家に招きいれる」「押し入る」という描写が徹底されていないので、今誰の家なのかが分かり辛い。「家」「ホームタウン」を描いて「家族」の姿を浮き上がらせたアフレックのほうが好み。 子供の描写もイマイチ。
- mil********
4.0点
宣伝の仕方が渋すぎて期待してなかったのに… いや、よか映画でした。 兄弟中心にいろんな生きぞこないな人達の思いと思い通りにならん無情な現実の葛藤に胸が痛い、切なく切なくなってしまいました。 年取ると、世の中なんて自分以外の他人なんて本人がどう思うとどうもならないこと多いじゃないですか。そんな分かっちゃいるけど止められないイライラや悲しさの袋小路で悩み衝突しあいながらどうしよもなく自分のこんなはずじゃなかった的な人生を生きてくしかない中年男女。 これは、平均年齢高い…未来の少ないだけに切ない、 本当の青春映画ですね。 また70年代て設定だけど、音楽は60年代後半のモサモサソウル中心…が逆に大正解でした。 街の風景から、洋服インテリアや車、そして喋り方と画質までその時代ぽくて以外とお金もかかってそう。CGにお金かけるだけが現代的ではない、こういうお金と技術の使い方も本当の最新技術でとってもすばらしいと思いました。
- cur********
5.0点
クライヴ・オーウェンだけでなく他の俳優たちもそれぞれ個性の強い役を見事に演じている。 ストーリーは分かりやすいし、だらける部分は無いので最後まで緊張の連続で楽しめる。 兄弟の葛藤はセリフは少ないながら良く分かる。終わり方もいい。 70年代のニューヨークが舞台だが、町の雰囲気は違和感ないし、カーチェースは当時の車を大量に集めたんだろうな、と撮影の苦労が想像できる。 ラストは泣ける。 音楽もいい。
- mor********
4.0点
銃撃戦を楽しみにしていました。ギャング映画というよりも、兄弟の描き方が色濃かったです。ラストはとてもよかったです。マリオン・コティヤールとミラクニスの役割逆でも面白かったと思います。
- ta7********
5.0点
何の前知識も情報もないまま、その3人の美人スターに惹かれ鑑賞したら、大正解のビンゴ!作品でした。愚兄と賢弟のストーリーを縦糸に3人の美女が超絶の演技を披瀝する絡む横糸がしっかりし、味わいは人情味たっぷりの浪花節。遠くは東映の任侠ものに、近くでは韓国ノワールにありそうな題材を70年代サウンドが彩り、実に深い味わい。 調べたら結構な出演作がありながらまるで印象のなかったビリー・クラダップ以外、メジャーな実力派スターのそろい踏み。性根の腐ったどうしようもない愚兄を不敵なツラ構えのクライヴ・オーウェンが好演し、その元妻を腐臭が立ち上るような色香を漂わせ、出所した元ダンナを蔑むショットが圧巻のフランスの至宝マリオン・コティヤールが、圧倒的な美しさでオスカー女優の貫録で登場する。愚兄の新な恋人となり結婚まで突っ走る幸せ薄い感たっぷりのミラ・クニスが縋る女のいじらしさを見せ、賢弟の恋人に彼女ってこんなにキレイだったと再認識させられたゾーイ・サルダナが男運の無さに悲嘆する憐れを体現する。さらにお久しぶりの「ゴッド・ファーザー」のソニー役のジェームズ・カーンが兄弟の父親役で、家長らしく締める。 兄弟の葛藤は少年期にまで遡り、兄のするコソ泥の警備に、恐怖におののく幼い弟を無理やりあてがい、危険な場合は「3回ノックするんだぞ」が後々までトラウマとなり、これが最高の見せ場としてクライマックスで活き、しびれまくりです。頭じゃ判っていても血がブレーキをかける、その空しさが作品の味わいを単なるサスペンスに終わらない次元に押し上げる。イチオシです。