4.0点
…あらすじは、解説のとおり。 1970年代のニューヨーク・ブルックリンが舞台。 服役していたクリス(クライヴ・オーウェン)は、刑期を終えて出所する。 それを弟のフランク(ビリー・クラダップ)と姉のマリーが出迎えるが、フランクはどこか余所余所しい。 それもその筈で、ガキの頃から悪事に手を染めて来たクリフとは違って、フランクは立派な警察官だ。 しかし、フランクは、身の置き所のないクリスを自宅に住まわせて仕事まで世話をしてやるが、クリフは職場で過去の犯罪歴がばれて首になってしまう。 で、自棄になったクリスの行き着く先は決まっていて、再び犯罪に手を染める羽目になるのだが、このクリスという男は根っからのワルだと思うシーンがあって、自分の犯罪を目撃した少年を容赦なく殺してしまうのだ。 こういった話に、元妻のモニカ(マリオン・コティヤール)が絡んでくるので儲っけもんと思い観続けるが、クリスはモニカに淫売屋の女あるじという仕事を賄わせるし、しかもモニカはヤク中という役どころだ。 よくもまぁ、こんな汚れ役を引き受けたもんだと調べてみたら、本作のギョーム・カネ監督との間に一児をもうけていた。 話しを元に戻すと、クリスはいよいよ悪事に突っ走り現金輸送車を襲撃するのだが、弟のフランクに正体を見破られてしまう。 万事窮すと思われたが、弟は兄の悪事を見過ごすことにしてしまう。 一方の優秀な警察官のフランクにも弱みがあった。 自分が逮捕した悪党の奥さんに惚れてしまったことだ。 その悪党が出所したもんだから命を狙われる羽目になり、フランクと悪党の奥さんはブルックリンの地を後にしようとするのだが、悪党の追撃の手は止まらない。 クリスの犯した悪事も警察にバレてしまい、クリスもブルックリンの地を後にしようとするのだが、その時、弟のフランクが悪党に狙われていることを知り……果たして、クリスはいかなる決断を迫られるや……といったストーリー。 幼少期の兄との果たせなかった約束の『3回のノック』のシーンでは、チョビッとシビレてしまった、なかなか見応えのある作品だった。 なお、ジェームズ・カーンが兄弟の父親役だったが、家長の風格十分で存在感があった。