buk********
3.0点
ネタバレ所有は責任であり重荷である
思い切った実験の記録だけれど、初めの7日でもはや成果が出ていた。 「生きるには7つで十分。もう何も欲しくない。」 まだパンツも靴下も履いていないのに。 モノのノイズから離れてみると、無い暮らしの良さの虜になってしまう。そんな感じがした。 その極端な思想を変え得るのが、唯一恋の力。 彼女のためなら新しいモノが欲しいし、ルールを破って買い物もしたい。 いとこの男の子との会話がとても心に響いた。あの不思議な子はなんだろう。 「で、一番恋しいモノは何?」 『必要なモノ』と『恋しいモノ』の存在を教えてくれたのは彼。 モノを節度を持って管理しながら、生活を豊かにしていく。そうありたいと思った。 冷蔵庫と靴下の描写がやたらに多かったけれど、ピンとこなかった。お国柄による何かかしら。
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