2014年8月2日公開

ぼくを探しに

ATTILA MARCEL

1062014年8月2日公開
ぼくを探しに
3.6

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

幼少時代に両親がこの世を去って以来、言葉を発することができないポール(ギョーム・グイ)は、伯母姉妹に育てられる。ダンス教室を営む二人はポールをピアニストにすることに夢中で、彼は過去の記憶を心の中に秘めながら孤独な毎日を淡々と過ごしていた。そんなある日、彼はひょんなことから同じアパルトマンで生活しているマダム・プルースト(アンヌ・ル・ニ)と出会い……。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(37件)

ファンタジー16.3%切ない14.7%不思議10.9%コミカル10.1%楽しい9.3%

  • mus********

    5.0

    ネタバレ音楽も良くて面白かった

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • bar********

    4.0

    正直プルーストとはあまり関係がない

    ぼくを探しに。原題はアッティラ・マルセル。 両親の死がショックで口がきけなくなったポールが、魔女のようなマダム・プルーストの導きで、失われた記憶を探しにいくというストーリー。 いたるところにプルーストへのオマージュがある。アッティラ・「マルセル」、マダム・「プルースト」。紅茶とマドレーヌ。そして「失われた時」……。 軽快な空気感、そして人々のユーモアの描き方は、『アメリ』を思い起こさせる。でも、これは違う監督。 始まりから映画の中に入っていくことができる。大事な間の取り方。観客を飽きさせない工夫がよくなされている。 ただ、だんだん見ているうちに飽きてきてしまった。正直に言えば……。 それは主に脚本の複雑さと、テーマ部の内容の浅さに原因があると思う……。ストーリーは一貫して、主人公ポールに光が当てられている。ポールの「現在」、そして「過去」。二つが結びつく「記憶の風景」。 要はどうしてポールは言葉と記憶を手放してしまったのか、その追跡が主要事件なのだが、結局はポール個人の内面の話に終始してしまうため、すこしテーマが不自然に大きく取り上げられている気がしないでもない。 現実における出来事もたいした動きがなく、重要なのはポールとマダム・プルーストの関係性だけで、ほかに大きな事件はない(表現したいことを考えたら当たり前なのだが……)。 これだけで1時間40分程度の話は長すぎるし、もっと広い視野で人間を掘り下げようとする力が欲しかったところだ。また脚本はもう一度洗い直して、不必要なところは削り、ポールの人間性に重層性を与えられるように、新たなキャラクターや、新たな関係性を導入すべきだったと感じる。

  • fg9********

    4.0

    テープで貼り合わされていて良かったな

     …あらすじは、解説のとおり。  『イリュージョニスト』のアニメ作家・シルヴァン・ショメの実写初挑戦のファンタジー・コメディだ。  主人公のポール(ギョーム・グイ)は、2歳の時に両親を亡くしたショックから言葉を失ってしまっていた。  それ以降は叔母姉妹に育てられてピアニストの道を歩んでいたが、叔母姉妹の経営するダンス教室のピアノ伴奏を務めていた。  そんなある日、同じアパートメントに暮らすマダム・プルースト(アンヌ・ル・ニ)という女性と出会う。  マダム・プルーストの部屋を訪れると、部屋というよりは、花木・野菜で埋め尽くされた温室のようだ。  そして、彼女の推奨のハーブティーを飲んだところ、意識はぶっ飛んで、いや、解放されて、2歳の両親が元気な頃にトリップだ。  これまでの朧気な記憶だと、優しいママとおっかないパパの記憶しかなかったもんで、二人が仲良く映っている写真は、パパとママを切り離してママだけを飾っていた。  そして、度重なるトリップの果てに、ママとパパの本当の亡くなった理由に思い至る……といったストーリー。  映像は綺麗だし、音楽も素敵だし、アン・ドゥ・トロワのワルツ、ピアノの旋律、ウクレレの音色も心地良かったな。  あまり可愛い子チャンタイプではない中国人の女性の登場には腰が引けたが、ポールに向かっての第一声の、『あなた童貞?わたしは処女よ』には笑った。  で、この女性の登場はこれっきりしてくれと念じたが、なんとポールの奥さんになるとは面喰らったな。  カエルの音楽隊はユニークだったな。  マダム・プルーストの存在も際立っていたが、顛末はチョッピリ切なかったな。  このアンヌ・ル・ニという女優は、見る角度によっては、室井滋に似ていたな。  パパとママの切り離されていた写真が、テープで貼り合わされていて良かったな。  エンドクレジットの後に、叔母姉妹が砂浜で躓くシーンと献辞が流れたが、アニー叔母さんを演じたベルナデット・ラフォンの遺作だったらしい。  享年74歳らしいが、偶然にも、前レビュー『テレーズの罪』を投稿したが、その監督クロード・ミレールの『なまいきシャルロット』に出演していたとは……。  ポールの両親の事故の顛末と、話すことの出来ない人の定まりの幕引きに~ちょっとね~という気持ちが湧いてしまったので☆一つ減じたが、一見の価値は十分にあった。

  • y19********

    4.0

    癒し系

    最後の後味も良くて設定も面白くて 色彩もカラフルでおしゃれな感じで楽しめました

  • yab********

    5.0

    別世界の入口が実は現実の出口

     この作品の別世界への入口。それはアパートの階下に棲む独り暮らしの老女の部屋のドア。  入った途端、観葉植物で敷き詰められたリビング。熊のようなでかい黒い犬。もうひとつのドアを開けると、そこはタイムトラベラーへの巣窟・・・。怪しげなハーブティーと好きなお菓子と好きな音楽。それらが媚薬。  老女は言う。「記憶は魚と同じ。深みに隠れる。・・・暗い記憶は幸せの水たまり」。  赤ん坊の頃に両親を失って口がきけなくなった若い”ピアノマン”。盲目の老いたピアノ調律師。彼らは老女が誘うタイムトラベラーのお客になる。”ピアノマン”は階上でダンス教室を経営する伯母2人と暮らしており、ダンス教室のピアノの伴奏が日常の仕事。  老女は言う。「あの子にはピアノと哀しい目しかない」。だから、何かを施さなければならないのだ。彼女のセラピストぶりが心を打つ。ただの近所の口うるさいおばさんと思えても、やはり抱えているものは山積だ。  彼女は深みに隠れた記憶を封印し、現実の苦悩すらも封印し、”ピアノマン”にひたすら現実の苦悩を和らげる記憶=幸せの水たまりを注いでいく。そのさりげない企てが心を震わせるのである。  ”ピアノマン”が弾くピアノと老女が弾くウクレレの対比もこの作品のポイント。椅子に座ってかしこまって弾くピアノと公園のベンチでのんべんだらりん弾くウクレレの音色の対比が、そのまま人が心を開いていく謎解きの様でおもしろい。  ”ピアノマン”の原風景が、貧しくてがさつだけれど優しい両親と、両親が好きだったシャンソンとカエルの歌だったという、そのヴイジュアルとメンタルの光合成のような映像に感極まる。その思いが、老女と老女のウクレレにコンパクトな形で凝縮していく演出に、別世界の入口が実は現実の出口だったんだ、という不思議な錯覚が襲い、涙すら滲んでくる。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ぼくを探しに

原題
ATTILA MARCEL

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日

ジャンル