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上映中

ぼくを探しに (2013)

ATTILA MARCEL

監督
シルヴァン・ショメ
  • みたいムービー 113
  • みたログ 280

3.62 / 評価:159件

正直プルーストとはあまり関係がない

  • bar***** さん
  • 2017年8月5日 16時44分
  • 閲覧数 645
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ぼくを探しに。原題はアッティラ・マルセル。
両親の死がショックで口がきけなくなったポールが、魔女のようなマダム・プルーストの導きで、失われた記憶を探しにいくというストーリー。
いたるところにプルーストへのオマージュがある。アッティラ・「マルセル」、マダム・「プルースト」。紅茶とマドレーヌ。そして「失われた時」……。

軽快な空気感、そして人々のユーモアの描き方は、『アメリ』を思い起こさせる。でも、これは違う監督。
始まりから映画の中に入っていくことができる。大事な間の取り方。観客を飽きさせない工夫がよくなされている。
ただ、だんだん見ているうちに飽きてきてしまった。正直に言えば……。

それは主に脚本の複雑さと、テーマ部の内容の浅さに原因があると思う……。ストーリーは一貫して、主人公ポールに光が当てられている。ポールの「現在」、そして「過去」。二つが結びつく「記憶の風景」。
要はどうしてポールは言葉と記憶を手放してしまったのか、その追跡が主要事件なのだが、結局はポール個人の内面の話に終始してしまうため、すこしテーマが不自然に大きく取り上げられている気がしないでもない。
現実における出来事もたいした動きがなく、重要なのはポールとマダム・プルーストの関係性だけで、ほかに大きな事件はない(表現したいことを考えたら当たり前なのだが……)。

これだけで1時間40分程度の話は長すぎるし、もっと広い視野で人間を掘り下げようとする力が欲しかったところだ。また脚本はもう一度洗い直して、不必要なところは削り、ポールの人間性に重層性を与えられるように、新たなキャラクターや、新たな関係性を導入すべきだったと感じる。

詳細評価

物語
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演出
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音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • ロマンチック
  • コミカル
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