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ぼくを探しに (2013)

ATTILA MARCEL

監督
シルヴァン・ショメ
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  • みたログ 298

3.64 / 評価:176件

失われた時を求めて

  • bakeneko さん
  • 2014年8月19日 6時56分
  • 閲覧数 2150
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

マルセル・プルーストの大長編“失われた時を求めて”と、自作「ベルヴィル・ランデブー」で使った既成曲“Attila Marcel ”から想を採った、アニメーションの鬼才:シルヴァン・ショメの新作で、フレンチミュージカルのポップリズムと色彩のカラフルさを愉しみながら、センチメンタルなノスタルジーと共に、生きていく前向きな活力も描き込んでいる人生賛歌映画となっています。

マッチョな男の剛腕さを謳い上げた歌詞と、
“口にしたマドレーヌの味をきっかけにして幼少期の記憶が鮮やかに蘇ってくる”―という「無意志的記憶」を起点にした大長編物語を、見事に融合させた意欲作で、“幼少時にトラウマを負った主人公が、話せない自分から過去を克服することで飛翔するミュージカル”という点では、ケン・ラッセルの「トミー」なども連想させます。
アニメ―ション作家らしく、ディフォルメされたキャラクター造形や奇想シーンの挿入などの非現実的感覚が、深刻な“自分探し”をファンタジックなものにしていて、悲運な過去と現在の状況もユーモアでくるんだ“儘ならない人生喜悲劇”としてフレンチ風に捉えています。

クラッシック音楽:ドリーブの“ラクメ”より“花の二重唱”が叔母さん姉妹のテーマ曲として使われている他、物語の鍵となる“Attila Marcel”を始めとした歌がパステルカラーの幻想シークエンスと共に咲き乱れる美しい作品でもありますので、久々にフレンチミュージカルの楽しさも満喫できますが、ショメ映画の根底にある“孤独と哀愁”もしっかり噛み締めて鑑賞すると“人生の味わい”も観ることが出来る映画であります。

ねたばれ?
1,(日本、中国、韓国など)アジア人は欧州のバレエや音楽の若手奨学コンクールで、綿密な採点基準調査と訓練によって賞をかっ攫っていくことで有名であります(でも、受験秀才って、その後伸びないのよね~)。
2,で、あの叔父さんはどうなったの?

詳細評価

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