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ぼくを探しに (2013)

ATTILA MARCEL

監督
シルヴァン・ショメ
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3.64 / 評価:178件

音楽と光

  • oio***** さん
  • 2014年8月6日 18時07分
  • 閲覧数 1007
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

部屋で太陽の光を全身に浴びる主人公ポール。ピアノの天板を開け無神経にその光を遮る叔母たち。悪気はない。彼らの関係性が一発で分かるちょっと笑えるオープニング。一方「傷付いたレコードのように同じ所を回り続けてる」ポールの人生に変化をもたらすマダム・プルースト。彼女の部屋は光に満ちている。

2つの世界は対照的。記憶を辿ることでポールに喜怒哀楽の感情を呼び戻すプルースト。そんなポールに不安を感じる叔母たち。その叔母たちの世界では古典的で伝統的な白人音楽が流れ、調律師が音を整えた光を遮るピアノをポールは弾いている。片やプルーストの世界では様々な民族音楽が混ざりあって出来たラテンやジャズが流れ、自分で修理・調律したウクレレを太陽の下で演奏している。

音楽と光を通して、隔離された世界から抜けだそうと変化するポールを表現していたと思う。コンクールでの演奏場面、プルーストのお墓での太陽の光と雨、天板が外され光を浴び畑になるピアノが印象的。

ポールの成長と変化を助けるのはマダム・プルースト+もう1人、中国人女性が現れる。彼女たちはポールと同じくマイノリティ、アウトサイダーとして存在する。伐採される病気と診断された大きな木は彼ら自身のよう。でもポールは社会の中で生き、誰かと人生を共有することを望む。

受動的な主人公が能動的になる分かりやすいカタルシスはない。むしろ淡々と描かれる世界が心地良かった。ただピアノとウクレレ、2つの世界が共存・共生する展開もちょっと観たかったかな。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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