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ジャージー・ボーイズ
2014年9月27日公開

ジャージー・ボーイズ

JERSEY BOYS

1342014年9月27日公開

bakeneko

5.0

ネタバレジョー・ペシ と縁故があったとは!

2005年から公演されているトニー賞受賞のジュークボックスミュージカルの、クリント・イーストウッド監督による映画化作品で、誰もが一度は聴いたことのある名歌を中心とした音楽的な魅力を保持しつつ“青春&人間ドラマ”としても見応えのある作品に仕上げています。 1960年代に、『恋のヤセがまん(Big Girls Don't Cry )』、『シェリー(Sherry )』、『1963年12月(あのすばらしき夜)(December, 1963 (Oh, What A Night) )』、『瞳の面影(My Eyes Adored You )』、『Stay 』、『君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off You )』、『君のもとへ帰りたい(Working My Way Back to You )』、『悲しきラグ・ドール(Rag Doll )』等、今でも歌い継がれている名曲をヒットさせたロックンロールグループ:フォー・シーズンズの結成、成功、解散を、ステージシーンをふんだんに盛り込んで聴かせてくれる音楽映画で、 オリジナルのミュージカルの“四季構成”や“多重視点”といった凝った作劇を改変して、すっきりとしたドラマに構成し直しながらも、それぞれの“グループメンバーのナレーション”や、“バンドの隆盛と反目&葛藤時代の描き分け”に原型を残して見せてくれます。 「バード」と同様に、楽曲やバンドの誕生秘話を盛り込みながら、登場人物の内面と音楽性に深く切り込む作風となっていますし、イタリア系が2割近くと人口の最大の構成比率を成す:ニュージャージーのマフィアも含めたイタリアン社会も“手癖の悪さやカトリック気質”なども含めて生き生きと描かれています。 歌唱力重視でオリジナルのミュージカルから役を引き継いだ役者達の“地声の歌唱”も魅力の作品で、“音楽&人間ドラマ&社会ドラマ”と見所が多すぎて疲れてしまうほど密度と完成度の高い映画で、ラストの“8 1/2風カーテンコールエンディング”では、人生と音楽への万感を込めたフィナーレを感動させてくれますよ! ねたばれ? 1,いつもの自作の様に本作にはイーストウッドファミリーも沢山参加していて、本人の“ローハイド”からのフッテージ引用に加えて、長男:カイルは劇音楽を監修していますし、愛娘:フランチェスカがウエイトレス役で出演しています。 2,愛嬌のあるマフィアのドンを演じたクリストファー・ウォーケンが、ラストで颯爽とした踊りを見せて驚かせてくれますが、これは吹き替えではありません。元来彼はブロードウエイミュージカル役者としてスタートした人で、今年(2014年)NBCのミュージカル「ピーター・パン」ではフック船長を演じているそうです(ううっ!観たいなあ~)

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