あらすじ・解説
パリの東に位置するメニルモンタン。ボルドーの美術大学を卒業したアルマン(ヴァンサン・マケーニュ)は就職せずに、さえない日々を送っていた。33歳の誕生日を迎えたアルマンは、仕事を見つけること、運動を始めること、タバコをやめることを決める。ある日、ジョギングをしていたアルマンは、偶然出会ったアメリ(モード・ウィラー)に一瞬で心を奪われ……。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(7件)
- ken********
5.0点
2組の男女の出会いからのあれこれ。 ヴァンサン・マケーニュさんは憎めなくていいよね。若くはないけど、好青年って印象だな。声がいいし。 登場人物の語りもあり、心情がわかりやすいかな。 いろいろあっても穏やかに寄り添えるのがいいね。 穏やかにしみじみとしました。
- low********
2.0点
ストーリーは、アルマンとアメリの出会いから始まって、恋人達が抱える問題までを描いた。 映像が変わっていてそこは面白かったが、後は特に何も感じず。よくある恋人達の話。
- bakeneko
5.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - chu********
4.0点
おフランスの人すべてが、 お洒落かつ恋愛上手なわけじゃないんです。 当たり前だけど。 等身大というか実像というか、すっげーフツー。 ちょっとホッとしました、私。 33歳、独身、定職なし、彼女なし…。 主人公マルタンの表面だけなぞると、 宣伝文句にもあるように「パッとしない」。 でも、私も含めて、 世の中の8割は、こんな感じの人じゃない? 半径3mほどの、映画にしなくてもいいような日常。 (と言ってしまえば、にべもないのだけど…。) なのに、どうしてか見ていたくなるのは、 ヴァンサン・マケーニュの「徳」の為せる業。 まあ、今作の監督さんは凝ったこともしてたけどさ、 「女っ気なし」も「やさしい人」も、つまるところは、 彼の魅力で引っ張っていった気がする。 ヴァンサン・マケーニュ。はっきり言って、好みのタイプ。 ハゲてるのも、だらしない体型も、好き。 でも、そろそろ、ガラッと違う役柄も見てみたいです。
- bjp********
4.0点
「死にかけ」の意味はふたつ。 一つは、文字通り、死を目の当たりにすること。主要な登場人物たち=アルマン、アメリ、バンジャマンは(あと、カティアの従兄弟ヤンも)それぞれに、命が終わっていたかもしれない体験を経て、「その後の生」を生きている。 もう一つは、かつて夢中だった夢に手が届かないまま、時の中を過ごしているということ。「ほんとうの人生」に見放された感覚を心深くいだき、だが現状を変える決心もつかないままに、巨大都市を彷徨うストレンジャーたち。 「死にかけ」は、本作の隠れテーマなのではないだろうか。ゾンビもの映画(ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』やTVシリーズ『ウォーキング・デッド』)が随所に挟まれるし、バンジャマンがアメリにプレゼントした盆栽が「死にかけている」と表現されたりもする。 アルマンもアメリもバンジャマンも、R30世代だ。血気盛んな若者のようにははしゃぐことはもうできない。匂い立つような生(性)の輝きも、失われつつある。例えば、アメリはとても美しいのだが、それでも小ジワのことを自虐的に語らざるを得ない年齢に入っているし、カティアの放つキラキラ満ち溢れるようなエネルギーはもう失われてしまった(峠での涙の理由は、いろんな感情がミックスしたものだろうけれど、このあたりにもひとつ原因があるような気がする....)。 「それでも生きる」ということ。 誰かとつながることで、人生は動いていくという、そのあたりまえのことの得難さ。それを悟ったうえで、大事な誰かとつながり直すこと。 「峠」以降は、これらのことが、物語のメインテーマとなる。 屈託なく笑う。それができるのが若さ、あるいは「死にかけていない人が持つ、天然もののパワー」だとしたら、この映画は「屈託」をかかえているすべての人のための映画だ。 主人公たちと同じR30世代、あるいはもう少し上の世代で、コレジャナイ人生がいいのにと願う人、「死にかけ」という言葉に反応してしまった人に、化学反応をもたらすだろう。 コリン・ブランストーンというミュージシャンのアルバム『1年間』が持つ空気と共通するものを感じた。
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