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バツイチは恋のはじまり (2012)

UN PLAN PARFAIT/FLY ME TO THE MOON

監督
パスカル・ショメイユ
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3.37 / 評価:139件

解説

初婚が失敗に終わるというジンクスを抱える一家の女性が、本命の恋人との結婚前にバツイチになろうとする姿を描くラブコメディー。『最強のふたり』の製作陣が製作と脚本などに名を連ね、『ハートブレイカー』のパスカル・ショメイユが監督を務める。とんでもない婚活を通して本当の幸せを見いだしていくヒロインに、国際派女優ダイアン・クルーガー。ダメ男のはずがいつしかヒロインの心をつかんでいくジャン=イヴを、『ミックマック』などのダニー・ブーンが好演する。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

理想の恋人ピエール(ロベール・プラニョル)と同居中のイザベル(ダイアン・クルーガー)はそろそろ結婚を考え始めていたが、家に代々伝わる「最初の結婚は必ず失敗する」というジンクスから踏み切れずにいた。彼との結婚前に一度結婚して即離婚しようと考えたイザベルの前に、お調子者の非モテ男ジャン=イヴ(ダニー・ブーン)が現れる。とんでもない婚活計画を胸に秘め、ジャン=イヴに近づくイザベルだったが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2012 SPLENDIDO QUAD CINEMA / TF1 FILMS PRODUCTION / SCOPE PICTURES / LES PRODUCTIONS DU CH'TIMI / CHAOCRP DISTRIBUTION / YEARDAWN
(C)2012 SPLENDIDO QUAD CINEMA / TF1 FILMS PRODUCTION / SCOPE PICTURES / LES PRODUCTIONS DU CH'TIMI / CHAOCRP DISTRIBUTION / YEARDAWN

「バツイチは恋のはじまり」美人女優クルーガーがなりふり構わず“押し”の演技で突っ走るラブコメ

 先祖代々伝わる「一度目の結婚は必ず失敗する」という呪縛霊のようなジンクスを振り払うどころか、自分にとって満点の彼氏との結婚を成就させるために、あえてバツイチになるべく“離婚相手”を探して旅に出る女。何と言いう身勝手!! 何と言いう消極性!! いくらウソをホントらしく見せるのがラブコメの極意とは言いえ、そんな設定が許されるだろうか!?

 許されるでしょう? 許されるはず! そう信じて疑わないフランス映画界きってのヒットメーカーたちが、まずは話の入口で生じた無理を旅映画の展開力でカバー。主人公のイザベラがデンマーク行きの機内で知り合ったお人好しの旅行ガイド編集者、ジャン=イヴに狙いを定め、ケニア→モスクワ→パリ→モスクワと目まぐるしく地球半周する旅程に密着して行く。旅の途中で2人が体験するライオンとの遭遇や急降下無重力飛行などなど、オプショナルツアー的な刺激を挟みつつ。

 問題は、イザベルがジャン=イヴと出会った時点で早々にオチがバレてしまう点だが、それも俳優の魅力と努力でぎりぎりクリア。ジャン=イヴ役のダニー・ブーンが、パリでイザベルの帰りを待つセレブなフィアンセとは対極にあるスローで不器用な中年男を“引き”の演技で造形する一方、勝ち気でわがままなイザベルに扮したダイアン・クルーガーが全編"押し"の演技で突っ走る。彼女がシャネルのイメージモデルとしての気取りを取り払い、際どい下着姿にサンダル履きでキャリア初のコメディエンヌになり切ろうとしている姿が、最大の見どころと言ってもいいほどだ。

 考えてみたら、昨今のハリウッドではバジェットの格差が開き過ぎて、中規模のラブコメもコメディエンヌも衰退の一途。かつて、コメディエンヌとして史上最高のギャラを獲ったリース・ウィザースプーンが最後に出演したラブコメは、笑いよりアクションに特化した若者向け映画「Black & White/ブラック&ホワイト」だった気が。そう考えると、ヨーロッパ映画を代表する美人女優にラブコメの成否を託した本作は、少なくとも最近のハリウッド映画より映画愛に満ち、チャレンジングな1本になっている。(清藤秀人)

映画.com(外部リンク)

2014年9月18日 更新

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