戦火の愚かなる英雄
作品レビュー(4件)
- rkn********
4.0点
戦時中に銃弾で頭を打たれ、狂人になってしまったイプ。 ドイツ兵が何者かに殺害されたことで、翌朝まで犯人が見つからなければ、村の有力者5人を銃殺刑にすると決まってしまう。 終始イプと少年の友情を中心にして、物語は進んでいき、イプをなんとか犯人に仕立てあげようとする、有力者たちとのやり取りが滑稽で面白い。 最後は信じられないような結末を迎えるが、誰が本当の英雄だったのだろうか。 ピンチになったときこそ、その人間の崇高な精神が試される。
- oir********
3.0点
第二次大戦ヨーロッパのとある村、占領ドイツ軍が兵士一人を殺害されたことに腹を立て、殺人者を差し出さなければ村の有力者を10名殺すと脅迫。 急ぎ鳩首会議を開き真犯人を探すことはせず、知的障害者を犯人に仕立て自首させようとする。その顛末は・・・ ちんまりした小品ながらいわゆる善良と言われる人たちの狡猾で醜い面を小気味良くえぐり出した作品。 犯人に仕立て上げられる知的障害者も実はそう見えているだけでなかなか知恵が回り、残される元妻や子供、義兄弟に土地と金を残すよう有力者たちから上手くゆすり取ることに成功。この部分はこちらも溜飲が下がる場面。 しかし、まさかあんな落ちになっていたとは・・・・ 日本的な終戦日時がこびりついていたので思いもよらぬラストにはやや唖然。 「無実の犯人」も呆然とし自らの存在意義を無くしそうになるが、そこを遊び友達の少年が救う場面にはこちらも安堵。 ピリッとした辛味を味わわされた佳品。 総評三ツ星
- まめた
3.0点
ネタバレ戦時下での人間の愚かさが浮き彫り
このレビューにはネタバレが含まれています。 - tyn********
5.0点
全ての愚か者にさらば。
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