2014年12月13日公開

水の声を聞く

1292014年12月13日公開
水の声を聞く
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

在日韓国人のミンジョン(玄里)は友人美奈の誘いに応じ、ほんの小遣い稼ぎのつもりで新宿のコリアンタウンでみこを始める。彼女は適当なタイミングでやめるつもりだったが、救済を願う信者たちが増えていき、次第に後戻りできない状況に陥っていく。やがてそこは宗教団体「真教・神の水」となり、さまざまな思惑を持つ人々が集まってくる。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(12件)

不気味13.0%絶望的13.0%切ない13.0%悲しい8.7%恐怖8.7%

  • なつ

    2.0

    catv

    宗教系は、好奇心があるのでおもしろいけどなぁ、 やっぱり韓国は苦手。。

  • nec********

    2.0

    ネタバレ宗教系かなと思ったけど

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • WXYは知ってても、それだけじゃ

    4.0

    他人の神輿に乗る。

    大手広告代理店を諸に連想させる設定、そこの筋書きに乗っかってる間は運営は順調。皮肉にも教祖が目覚めると内紛が起きる。教祖が変に持ってしまった理想とは全く逆に事態が進む様子が面白く描かれる。 新興宗教という響きから安易に連想してしまいがちな病んだ人物の登場。 ダメ親父の様子も典型みたいなダメぶり。 ささやかな超常現象も、余韻を持たせる入れ方。 事務の女性役、どこかで見た役者だなぁと思ってたら、電車の中でやっと気付いた。化けるもんだなぁ。

  • アニカ・ナットクラッカー

    3.0

    済州島の歴史秘話が興味深かった

    『水の声を聞く』は2014年のキネマ旬報ベストテンで、日本映画の9位に選ばれた。ファンタジー映画のようで涼し気なタイトルだが、本作を構成する要素は新興宗教、済州島出身の在日朝鮮人、そして血腥い犯罪の3つである。どれも私の日常とはかけ離れた要素だ。観始めて1時間ほど経ってから、途中で止めようかという気持ちが頭をよぎった。 それでも最後まで観通したのは、映画の醍醐味として普段触れ合うことのない人々とか、異なる価値観などに接することで、人生の知見を広められると思ったからだ。観終わってみると非常に悲惨な結末なのだが、主人公ミンジョン(玄里)の父親(鎌滝秋浩)のエピソードなどが伏線となって、スムーズにクライマックスの展開に繋がっていく、その過程は一種爽快であった。 私的評価が★3つになったのは、もう一度観たいかと聞かれると「うーん」と答えざるを得ない上に、子供のような中学生シンジ(萩原利久)までがヤクザに関わった末に殺されてしまう。ミンジョンの辿る運命も可哀想だ。そういった思いが自分の中で高評価を付けるのを躊躇わせたのである。 本作の要素は自分との接点が少ないのだが、中盤のターニングポイントの場面で、ミンジョンが埼玉県越生町の黒山に住む身内を訪ねる。クライマックスの舞台となる黒山三滝は私も行ったことがあるので、とても懐かしかった。ここは山岳宗教の修験場であった神秘的な場所だ。 近くにはユガテという集落があり(何となくハングル語の響きを連想する)、大昔に朝鮮半島から渡来した人々が開いたという「高麗神社」もある。当地でロケが行われたのは、そういった朝鮮半島との古い縁が考慮されたのかも知れない。 舞台は新宿区の新大久保。高層ビル街の足元に、在日朝鮮人を中心とした多くの民族がごった煮のようなコミュニティを形成している。私のホームタウンである北千住も似たような雰囲気がある。決して治安がいいとは言えず、ヤクザが大手を振ってのさばり歩いている町である(これがミンジョンの人生に大きな影を落とすことになる)。しかし映画という媒体を通じて高みの見物をする分には、必ずしも不快ではない。そんな町である。 ミンジョンの仕事は「占い師」である。水槽に張った水と交信して「お告げ」を伝えるという方法で、人々の悩みに乗っている。なかなかの美人で日本語とハングル語を使い分け、済州島出身者の血を引いているという神秘性が人々を惹きつけるのか。精神を病んだ母親に疲れた男、実の兄から性的関係を迫られていた女性、介護疲れから老人を虐待してしまう女性・・・。様々な事情を抱えた人々が集まり、彼らはその後のストーリー展開に大きな役割を果たしていく。 広告代理店の男(村上淳)が積極的に宣伝し、ネット配信を通じてミンジョンの人気が高まり、彼女は新興宗教の教祖として祭り上げられていく。しかしビジネスと化した宗教の歯車となることに耐えられず、彼女のストレスは高まっていく。思い立って黒山に住む親戚を訪ねたミンジョンは歓待を受け、そこで済州島の人々が戦後に大量に日本に移住した経緯を知る。 この場面が全編でいちばん面白かった。日本の支配が終わってこれから国作りが始まるという時に、済州島では大規模な反乱と虐殺があったらしい。そこから逃れた人々が大阪などに移住してきた。こうした歴史秘話は韓国にとっても建国の神話として相応しくないらしく、ずっと闇に埋もれていたのだ。ミンジョンが初めて自分のルーツを自覚する場面こそ、本作のハイライトといえる。 日本には古くから土着の宗教に根差したお祭りが残っているが、済州島の祭礼の文化はほとんど残っていないという。これは支配者によって弾圧されて消えたのか、もともと継承すべき文化が残っていなかったのか、いろいろ考えてしまった。 いっぽうで教祖が不在となった教団内は大混乱。急場しのぎとして女性事務員(中村夏子)を代理の教祖に仕立て、ミンジョンと同じ朝鮮出身者という事にして、彼女が戻るまでの時間稼ぎとする。これが意外な成功をおさめてしまう。帰ってきたミンジョンは人が変わったように、採算を度外視して真剣な祈りの境地を目指そうとしていたが、それは巨大化した教団の経営とは相容れないものであった。 ここから物語は悲劇的な色彩を帯び始める。ミンジョン不在の間にチヤホヤされていた代理教祖は面白くない。教団内部でもミンジョンの方針について行けず、離脱しようとする者が現れる。そして弱者を食い物にするヤクザ組織が牙を剥き、結局教団は内部から乗っ取られてしまう。しかし新しく発足した団体も、殺人を犯したヤクザと関わりを持っている時点で先行きは暗いと言わざるを得ない。 悲しい結末を辿る映画だが、最後にミンジョンが済州島を旅する場面で、わずかな救いの光が見えた気がした。

  • kou********

    4.0

    山本政志復活

    熟年監督もまだまだ元気に頑張ってて嬉しいですねぇー!! 山本監督はインディーズを舞台に活躍して来た作家さんですが、ここ何年も目ぼしい作品を世に送り出していませんでした。 久々に撮りあげた渾身の作品がこの「水の声を聞く」です。 いやー、魂こもってますねぇー、若い監督やメジャー監督は絶対に撮らないし、出来ない演出で、観る者に訴えるものが凄まじく大きなものがある。 主演の玄里も見事な演技で、山本監督作品の中でも突出した作品に仕上がっていた。 こういった骨のある映画作家がまだ居るってことは、まだまだ日本映画も棄てたもんじゃないね! 我々観客の側も、良質な作品をもっと観て、評価していかなくてはいけない。 日本映画を良くしていくには、我々観客側にも責任があるのだと、そう感じさせてくれた作品でした。 山本監督、これからも死ぬまで映画を続けて下さい。

スタッフ・キャスト

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玄里ミンジョン
趣里坂井美奈
鎌滝秋浩三樹夫
小田敬高沢
萩原利久シンジ
薬袋いづみ小宮佳恵
松崎颯小宮守
富士たくや宮沢裕太
牛丸亮ジュン
村上淳赤尾

基本情報


タイトル
水の声を聞く

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日

ジャンル