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3.0点
ネタバレPVとの融合?
他の方も書かれていますが、このバンドのファンの方にはタマラナイ映画でしょうね。 役者はセリフありません。 ただ、熊切監督独特の光の使い方。やっぱりいいねー。 物語としては奥行きに欠ける。 東欧だと思われるが、若者は戦争へ行き寒村に残されたのは子供と老人。 民家は破壊され、殺伐としている。 突然の不幸。妻を失ってしまう。 自分も死のうと思うが死にきれない。 遺体ををリヤカーに載せ、昔遊んだ海を目指し彷徨う。 夫婦は幼なじみだったのであろう、幼き頃の2人のカットが入る。 正直、BACK HORNの曲。この2人の物語とどう結びつくんだろうか。 2人の物語に感情移入しようとすると、彼等の演奏によって遮られる。 彼等が歌っている世界と、この2人の世界の空気感にズレを感じてしまう。 ロケがロシアでキャストが外国人だからか? 歌詞などはこの際関係ないのだろうか。 「多分こういうこと歌ってんだろうなー」とは思うけど、 セリフのないドラマに・・直球の日本語がくると駄目だなあ。 好みの問題か。あえてそこを狙ったのか。 岡峰さんのベース音がやたらドラマチックではあるのだけれど(彼のベースは歌っている) 個人的にBACKHORNのファンでもないし、PVを延々と見せられているようで飽きてしまった。 ただ、慕うように老人についてゆく犬の存在が良かった。 やっと海に辿りついた老人。 だがもう力は残っていなかった。 2人の魂は海に向かう。その光景を犬はしっかり見届ける。 熊切ワールドだなぁ。
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