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紙の月 (2014)

監督
吉田大八
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4.01 / 評価:5293件

モラルを破壊して自由になれるか

  • kaz***** さん
  • 2021年3月12日 18時48分
  • 閲覧数 351
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

主人公の転落してゆく姿を見ていて辛い映画だ。所々に挿入される女子高生の讃美歌が虚ろに響いて切ない。
 バブル崩壊後の1994年、銀行の契約社員となった梅澤梨花は美貌と率直さで成績を挙げる。平林という老人から国債購入を承諾させたあと、孫の大学生・光太と知り合う。若き光太に魅かれた梨花は肌を許してしまう。学費が払えないという光太に、梨花は平林から定期預金として預かった200万円を渡す。光太と情事を重ねる度に、贅沢な食事、旅行、高級車の購入と行為はエスカレートしていった。それとともに、客からの預かり金を様々な手口で横領していく梨花。しかし、ベテランの監視役・隅がこれを見逃すわけはない。平林の書損にしたはずの定期預金証書がないことを発見。帳簿を突き合わすと3000万円からの横領が発覚した。追い詰められて隅と対峙した梨花は・・・・・・・。
 梨花は思ったよりしたたかな女性だ。高校生の時、水害のあった国への寄付を修道士から『受けるより与える方が幸いだ』といわれ、寄付金がだんだん少なくなったのを見て、父の財布から5万円取って出したのにたしなめられたことに反発した。隅から「なぜこんなことをしたのか」と訊かれ、「偽物は壊していいと思った」と答える。そして「行きます。行くべき所へ」といったのに、突然窓をぶち破って逃走を図る。刑務所じゃなかったのか、と突っ込みをいれたくなるシーンだ。
 夫がいて、上海転勤になったのに行かないという梨花のわがままも受け入れて、たまに電話もかけてくる。こんないい夫がいるのになぜクズみたいな大学生と情事にふけるのだ。自由になるのはいいが社会規範を破ってはだめだと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 絶望的
  • 切ない
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