作品レビュー(4件)
- oir********
2.0点
映画の作り方としてはメキシコ舞台でありながら英語劇ということでアメリカ主導と思われるが、そのためか洗練され過ぎというか全てがキレイ過ぎて臨場感やリアル感が深層心理に伝わってこない表層劇という印象に終始。 正直2時間半付き合う気にはなれず1.3倍速から1.5倍速にアップし迅速視聴。 有名俳優など使わなくても良かったから土臭く血なまぐさい、こちらに疑似痛感や心痛が生じるような映画を見たかったと思う。 しかし、史実としての「クリステロ戦争」を知ることが出来たのは価値ある収穫。
- fg9********
4.0点
…あらすじは解説のとおりと書こうと思ったら空欄で、レビュー数も未だ2件のみだ。 よっぽど人目に付かない作品なのだろう。 メキシコ革命終期(1926年)に制定されたカイエス法により、カトリック教は弾圧され、聖職者・信徒たちは囚われて粛清されていく。 しかし、彼らは信仰の自由を求めて必死の抵抗を続けていた。 そして、反政府の波紋は広がっていったのだが、組織の統率力・戦略に欠けていたので、かつて軍の将軍だったエンリケ・ゴロスティエータが請われてリーダーとなり、独裁者・政府軍と戦う話し。 序盤に、司祭役でピーター・オトゥール(2013年12月、81歳にて逝去)が出ていてなんとも懐かしく、また、司祭の風格も十分だったが、むごい仕打ちにも決然と対峙して……残念無念。 リダー役のエンリケは大きな口髭を生やしていて、誰かに似ていると思い途中で調べてみるとアンディ・ガルシアだった。 このエンリケが率いる部隊に、ピーター・オトゥール司祭の侍者だった少年が志願し、エンリケはこの少年を我が息子のように可愛がるのだが、ある日、少年は政府軍の手に落ちてしまう。 そして、仲間の居所を白状しろなど、口先だけでもいいから宗教心を捨てる言葉を吐けなどと、拷問責めにされる。 それでも、この少年、頑として屈しなかった。 いよいよ処刑日が決まり、果たしてエンリケは、この少年を救い出すことが出来るのか?といったストーリー。 いや~、140分超えの作品だったが、前述の少年救出劇をピークとして、なかなか緊迫感溢れる、少しも長さを感じさせない見応えのある作品だった。2014.10.1
- spi********
4.0点
アンディ・ガルシアが出てるということだけで期待せず見ましたが、 かなり見ごたえのある映画でした。 メキシコで宗教を禁止するということを大統領が決めて、 軍が聖職者たちを殺したりします。 それに反対したカトリック教徒たちが武器を持って立ち上がり軍と戦う話です。 リアルな戦争ものかというとそうでもなくて、 西部劇みたいに一人で何人も撃ち殺したり、少し娯楽要素も入っています。 若い将軍たちがみんなまつ毛バサバサイケメンでかっこいいし。 しかし全体的には怖い映画でした。 神を信じているホセという少年の運命には本当に驚き悲しくなりました。 見ていて胸が痛かったです。 しかもそれが真実の話だというのですからなおさらです。 ホセの純粋で熱い信仰心に涙が出ました。 私はカトリック教徒ではないですが、何かを強く信じている人間の姿には 崇高さを感じます。 ホセとホセによって変わっていく司令官。 この映画は、戦いの行方よりも、 神を信じ戦うその心のありかたを描きたかったのではないかと思いました。 私は戦争ものが苦手なのですが、ガルシアのおかげでこの映画を見通せたようなものです。 恐ろしい描写に怯える→ガルシアを見て安心する、の繰り返しでした。 ガルシアの持つ独特の甘さと安定感がこの映画のバランスを取るのに合ってたと思います。 怖い映画だったけど、いい映画だったので見てよかったです。
- luc********
4.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。
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