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美女と野獣 (2014)

LA BELLE ET LA BETE/BEAUTY AND THE BEAST

監督
クリストフ・ガンズ
  • みたいムービー 226
  • みたログ 1,387

2.93 / 評価:1,101件

原作と重ねて観る優れた作品

  • shi***** さん
  • 2014年11月11日 22時31分
  • 閲覧数 2576
  • 役立ち度 24
    • 総合評価
    • ★★★★★

原作のボーモン夫人の著書「美女と野獣」は、日本で言えば「桃太郎」や「花咲爺さん」のお伽噺にも似た、子どものある家ならどこの家の書棚にも欠かせない、母親が子どもに話して聴かせるフランス童話のようなものですが、映画も母親が子どもたちに話して聴かせる設定でした。

童話の性質から教訓的内容が盛り込まれた作品であり、原作が強調している教訓は、ベルの立派な心がけであり、特にお父さんの命を救うために、自分の命を犠牲にする見上げた精神を称えています。そして、見える姿は醜いけれど、野獣の中にある善良な心に触れて、その心の美しさ、りっぱな心を見て、生涯の夫を選んだベルを称賛しているのです。

映画でも、ベルの親孝行な精神は特筆して表現しています。父親の命を救うためには、迷いなく野獣の懐に飛び込んで、身を捧げて行くベルの姿は、平素の生活から親孝行を第一に考えるベルの孝心と清らかさ、優しさが表れていました。野獣への愛を自らの中に発見する根拠も、自分の命よりも大切な父親のもとに、自分の命も顧みずに送り出してくれ、父親を救ってくれた歓喜の中に、その恩に報いても余りある心を胸に抱いたことは、十分に観て取ることができました。

残念なことは、原作の中では短くとも、わかりやすく表現されている、野獣とベルの出会いとその交わりから野獣に好感を持つ場面であったり、父親の病気で家に帰るまでの三か月間が短く感じられるほど、ベルが野獣を好きになって行く描写があるのに、映画ではそのように演出していないことです。それは、原作にはない王子が野獣になった秘話を創作し、演出するために試みた新たな挑戦でもあったと思います。ですから、原作と比べて是非を語るよりも、王子から野獣になる転落秘話、野獣から王子の救いに至るリアルな愛の物語に、原作では発見できない教訓を得ることが大切だと思いました。

日本ではディズ二―の「美女と野獣」の映画しか知らない人が多く、フランスのように、教訓的童話物語としての馴染みが薄い「美女と野獣」なので、新たな創作も加えた映画の展開に、ある種の違和感を感じた方も多かったと思います。しかし、映像もきれいで、華やかであり、実写版だからこそ表現できるリアルさがありました。創作された物語や演出も、原作を深める意味で、面白く観て、楽しみましたし、王子が王子らしくない配役だと評価するレビューが多かったのですが、最後の物語を完結させる時の演出には、かえって王子らしくない人の方が、身近な私の家庭生活にも連結できるので、ただの夢物語で終わらせない現実的な幕引きだと親しみを覚えました。私はこの「美女と野獣」に満足しています!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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