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美女と野獣 (2014)

LA BELLE ET LA BETE/BEAUTY AND THE BEAST

監督
クリストフ・ガンズ
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2.93 / 評価:1,557件

解説

映画やアニメーションなどで世界中の人々に愛されてきた世界的に著名な小説を、『サイレントヒル』などのフランスの異才クリストフ・ガンズ監督が映画化。『アデル、ブルーは熱い色』などのレア・セドゥがヒロインを演じ、野獣の姿をした王子の秘密に迫っていく。孤高の野獣を『ブラック・スワン』などのヴァンサン・カッセルが好演。美しくも切ない真実の愛の物語に胸が震える。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

バラを盗んだ代償に命をささげるよう言われた父親の代わりに、若く美しい娘ベル(レア・セドゥ)が野獣(ヴァンサン・カッセル)の住む城に連れていかれてしまう。彼女は命さえ投げ出す覚悟で城に出向いたものの、毎晩同じ時間に野獣と夕食を取る以外何の制約も受けなかった。自由に城内を移動する彼女は、恐ろしい外見の野獣の意外な過去に気付く。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2014 ESKWAD - PATHE PRODUCTION - TF1 FILMS PRODUCTION ACHTE / NEUNTE / ZWOLFTE / ACHTZEHNTE BABELSBERG FILM GMBH - 120 FILMS
(C)2014 ESKWAD - PATHE PRODUCTION - TF1 FILMS PRODUCTION ACHTE / NEUNTE / ZWOLFTE / ACHTZEHNTE BABELSBERG FILM GMBH - 120 FILMS

「美女と野獣」有名なおとぎ話を、怒濤のバトルファンタジー的なテイストで見せる

 ディズニーアニメ「美女と野獣」が製作されてから、はや23年。いまや、野獣にかけられた魔法をベルの愛が解くというこの物語も、おとぎ話の絵本より、あの名作アニメで出会う人のほうが圧倒的に多いだろう。そんななか、物語を生んだ本家フランスによる実写化である。

 しかも、主演コンビは、ハリウッドでも活躍するバンサン・カッセルとレア・セドゥー。いま、この2人ほど、この作品にふさわしいオーラと実力を兼ね備えたキャスティングはない。

 実際、あのクールな美貌でありながら、父を思う娘の純粋さや野獣への揺れ動く想いを複雑な表情の奥にたたえるレアは、さすがパルム・ドール女優。バンサン・カッセルが演じる野獣は、マントをまとった後ろ姿はもちろん、ときおりクローズアップになる野獣の口元すらも妙にエロティック。野獣の姿にされる前の高慢王子ぶりにすらも危険な色気が漂うあたりは、かつてクリストフ・ガンズと組んだ「ジェヴォーダンの獣」で演じた倒錯貴族に妖気すら感じさせたバンサンならではだ。

 そう、これはクリストフ・ガンズ監督作。クリーチャーが登場するホラーやアクションを愛する男の作品である。カリスマティックな主演コンビに目を奪われがちだが、誰もが知っているおとぎ話をどう味付けしているかこそが最大の見どころなのだ。

 はたして、ガンズはドレスや野獣の城の装飾で女性好みのゴージャスなビジュアルも楽しませ、最新VFXを駆使して王子が野獣にされた理由を神話的な美しさで描きながら、怒濤のバトルファンタジー的な世界へとなだれこんでいく。そのテイストはまぎれもなくクリストフ・ガンズ。おとぎ話をここまで自分の色で描けることに、拍手せずにいられない。

 一見、女性ターゲットの作品だけれども、60年代の日本映画「大魔神」シリーズへの目配せもあって、特撮映画ファンにとっても異色作として記憶されることになるのでは?(杉谷伸子)

映画.com(外部リンク)

2014年10月30日 更新

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