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4.0点
…前作の『マメシバ一郎 フーテンの芝二郎』では次のように書いていた。 『…全シリーズ観てきているので楽しみに観る。 あらすじは解説のとおりと書くほどのことはない。 無精髭を撫でながら、ウンウンと呟きながら、小癪な佐藤二朗節を愉しむべし。 本作では、駄菓子屋のおばちゃんのセリフが深淵! 佐藤二朗が『自分探し』をすると言うと、このおばちゃんは間髪入れずに、『自分失くし』をしなさいと言うのだ。 要するに、『自分ばかり見詰めていないで、心の重荷を解きなさい』と言いたいのだろう。 心に残る名言だった。 それにしても、郵便配達の青年は良い人すぎる。 二朗ちゃん、良い友達がいて良かったね。』 …あらすじは、解説のとおりだけでいいだろう。 元ニートで今は自称・旅人である二郎は、愛犬のマメシバ、一郎を連れて、幼なじみの陽介と一郎の弟である三郎が住んでいるはずの地方の島、鯨露島を訪れる。 しかし島では陽介も三郎も行方不明だった。 そんな島は直前に控える村長選挙で揺れていたが、失踪する前の三郎は、巫女の小梅によれば“幸運を呼ぶ犬” としてあがめ奉られていたという。 島の人々は一郎が三郎だと誤解してしまい、ありがたがりだすが、波乱の予感は続き……。 ストーリーは、最早どうだっていい。 小癪で浮世離れした佐藤二朗節を愉しむべし。 冒頭の、バスの運転手との遣り取りからして、二朗ワールドにハマってしまった。 第5弾も愉しみに待つことにしよう。
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