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想いのこし
2014年11月22日公開

想いのこし

1182014年11月22日公開

yan********

4.0

心の振れ幅がとても大きい作品でした

デミ・ムーアさん主演の「ゴースト」、あの世界感の舞台を日本にしたような設定。でも随分と各シーンから受ける印象は異なります。このあたりは、この国に『成仏』できない霊、情念の世界といった感覚がどうしてもつきまとってしまうからなのかもしれません。 作品の設定自体、とにかく『とんでも設定』です。辻褄が云々なんて言っていたらキリがありません。それを受け入れられないのならそもそも見る意味がありませんし、見るからにはその設定に浸った方が幸せです。そういう視点から見ると、一にも二にも岡田将生さんの好演がとにかく印象的でした。基本、ファンタジーの世界ですが、コメディあり、青春ドラマあり、ラブストーリーあり、そして親子愛と幅広い内容にシーンがどんどんテンポよく切り替わっていきます。これを通しで出演することになる岡田さん。この役作りは本当に大変だったと思います。 作品冒頭、こちらがイライラさせられるチャラ男の演出、でもあれがあったからこそ、最後のポールダンスのシーンが生きてくる。岡田さんのあのキャラ作りがなければとても見れないシーンになっていたと思います。他の役者さん含め配役もピッタリ、とてもそう感じた作品でもありました。 洋画では、あの作品、この作品と振れ幅の大きい作品もありますが、邦画でこのようにコメディをはさみながら、泣きをきっちり入れてくる、笑顔があるから、その対にある悲しみが深いものになる、ここまで割り切って、振り切った作品というのも珍しいのではと思います。一つの作品を見る中での視聴者の心の振れ幅がとても大きい作品、感情が深く揺すぶられてしまう作品。 だからこそ、見終わった後になんだかジワッとあたたかさを感じる、見て良かったなと思いました。

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