4.0点
…割と気に入っている『ラースと、その彼女』のクレイグ・ギレスピー監督作品だ。 …あらすじは、解説のとおり。 ロサンゼルスの豪邸で暮らすJB(ジョン・ハム、初めて接する男優だ)は誰もがうらやむリッチな独身生活を謳歌するスポーツエージェントだ。 しかし、クライアントとして獲得寸前だったアメフト界の有望選手をライバルの大手事務所に横取りされ、たちまちキャリアの危機に陥る。 ある夜、自宅で何げなくクリケットのテレビ中継を眺めていたJBは、野球不毛の国、インドで未知なる剛速球投手を発掘し、同国初のメジャーリーガーを誕生させるという計画を思い付く。 で、インドへ出向いて、元一流スカウトマンのレイ(アラン・アーキン)の協力の基に、インド人初となるメジャーリーガーを発掘すべく、『ミリオンダラー・アーム』というコンテンストを開催する。 応募者は数千人に及んだが、剛速球の素質のあるディネシュとリンクという二人の青年が合格する。 その二人の青年の家庭環境も描かれているのだが、生活はかなり厳しそうなので、さぞかしハングリー精神は旺盛なのだろう。 そして、その二人が渡米する際の親子の別れには、ちょっぴりシンミリとさせられた。 で、二人は野球の特訓に励むのだが、剛速球の素質があるというだけでキャッチボールすら出来ない屁っ放り腰は笑わせてくれる。 しかし、持ち前のハングリー精神で克服し、なんとか入団テストにまで漕ぎ付ける。 いよいよ緊張の第1球だ。 スピードは十分だったが、緊張でガチガチになり、球はなかなかミットに定まらない。 こりゃぁ、使い物にならんわい、と二人ともにスカウトマンに愛想を付かれてしまう。 JBは、スカウトマンになんとか再挑戦の機会を与えてくれとお願いするのだが、一度見限られたものは戻らなかった。 途方に暮れるJBだったが、投げられる球の音を聞くだけで球威が解かるという元スカウトマンのアラン・アーキンの登場だ。 御年80歳のジイチャンは、美味しいところを全部攫っていってしまったな。 で、ディネシュとリンクは、同じ失敗は二度と犯すまいと土俵にあがり、見事にインド人初のメジャーリーガーが誕生する。 この話に、JBと間借り人のブレンダという女性とのロマンスが絡み、ディズニーらしい王道的なストーリーは見ていて飽きなかったな。 通訳・アシスタントの小柄なインド人もいい味を出していたな。 エンディングで実在のディネシュとリンクも登場して実話であることも解ったが、二人は実戦でどれだけ活躍したの?二軍止まりで解雇されたの?とか……その辺の事情をもう少し描いて欲しかったので、☆一つ割り引いた。