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シャトーブリアンからの手紙
2014年10月25日公開

シャトーブリアンからの手紙

LA MER A L'AUBE/CALM AT SEA

912014年10月25日公開

kyo********

5.0

ネタバレ不条理な死

ナチスに占領されたヴィシー政権下のフランス、ナントでドイツ人将校が暗殺される。 ベルリンは暗殺の見返りとしてフランス人150人の処刑を命じる。 150人の処刑が理不尽と思うのはフランス人ばかりではない、フランスに駐留するドイツ軍人らも処刑をなんとかやめさせようと手を尽くす。結果として150ではなく48人に減らすことはできたがやっぱり処刑されることには変わりはない。 処刑されるのは政治犯などで収容所にいる人々。その中には10代の若者もいた。 1941年に実際に起こったナント事件を基にした映画。あまりに不条理な死を迎えるにあたり人はどう行動するのかを描いている 圧倒的な力の前に、為す術を持たない人々が、従容と死に体面する様を淡々と描いている。ナチスだけ知っていたらヴィシー政権とか細かい事情を知らなくても理解できるように作られている。ただ単純にナチス=悪という描き方ではなく、ナチスの中においてもヒトラーの支持には従いかねる人もいるし、フランス人の中でもナチスの指示に盲目的に従う人もいる。最後の処刑シーンも淡々と描いており、それ故に事件の残虐性がしみわたってくる。 戦争というか権力が命じる暴力の理不尽さがこれでもかと伝わってくる良作

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