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シャトーブリアンからの手紙
2014年10月25日公開

シャトーブリアンからの手紙

LA MER A L'AUBE/CALM AT SEA

912014年10月25日公開

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4.0

ネタバレ戦争の不条理と、日本との違い

あらすじや、他の方のレビューにもあるように、 1941年10月22日、ドイツ将校1人殺害の見せしめとして、パリ、ナントらの囚人と共に、シャトーブリアン収容所の27人のフランス人共産党員が銃殺された。 その実話を、フォルカー・シュレンドルフ監督が映画化。 主人公ギィ・モケは17歳になったばかり。 収容所いちばんの歳下。 だが、リストに入れられてしまう。 「この子は子供だ」「いちばん若いんだ」 多くの大人が口々に庇ってくれる。 処刑前に集められた小屋でも、「いつも書いてるだろう? 家族に手紙を書くんだ」とすすめられる。 残された短い時間で思いを綴り、その手紙は、時を経た2007年より、リセで必読となったそう。 大人たちも手紙をしたため、それらは、最後まで現場に付き添ったキリスト教の司祭に託された。 銃殺場まで車で運ばれた27人は、「ラ・マルセイエーズ」「インターナショナル」を繰り返し歌い、 気丈に目隠しを拒否し、ギィに「怖くない」と勇気を与える。 ……自分も今から殺されようとしているときに、自制し子供を守る大人たちにハッとした。 やるせない不条理が描かれるこの映画を見て考えたのは、当時の日本のこと。 子供たちは、子供として守られていたのだろうか? 小さな子供たちが学業を中断し、軍需工場で働いていた。 ギィと同い年の子供が、志願して訓練を受け、殴られ、そして特攻に乗った。 この違いはなんだろう。 戦後75年を経ても、その答えはわからなかった。 そして、今の日本の子供たちは、社会から無条件に守られているだろうか?

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