2014年10月17日公開

誰よりも狙われた男

A MOST WANTED MAN

1222014年10月17日公開
誰よりも狙われた男
3.5

/ 550

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4%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(110件)


  • dkf********

    3.0

    映画界がホフマンを失った事は大きい…

    出演作すべてに主役を喰うほどの存在感で名脇役として名を馳せた名優フィリップ・シーモア・ホフマン。奇しくも主役を張っている本作が彼の遺作になってしまったのは運命の巡り合わせか。 スパイ物ではあるが、ハラハラするような派手さが皆無で、終始じっくりドラマを語る展開は、見目は地味でも噛めば噛むほどの味わいを魅せた彼のキャリアを象徴するかのような内容になっている。 弔い目線で忖度したいところだが、極限までエンタメ度を削ぎ落としたシリアスなストーリーに乗り切れず、ほとんど面白さを感じなかったのはホフマンのせいではなく監督の責任だ。 ストーリーはリアルなのに、ドイツ人役のホフマンだけでなく、トルコ人移民やチェチェン人亡命者まで登場人物全員が英語を話していることにリアルさがなく、それも話に乗り切れなかった要素のひとつ。世界が舞台のスパイ物は難しい。 それにしてもホフマン。実際はかなりのジャンキーだったようで、ヘロインのオーバードーズという死因のブラックさが汚名を残した点はあるが、映画界にとって計り知れない損失なのは間違いない。 役者としては役の替えが効かないと思わせた最高の実力者だった。改めて合掌…

  • oir********

    2.0

    国際的大捕り物劇なれどちんまり緊迫感欠落

    まず個人的な大きい不満としてハンブルグを舞台としながらドイツ人役もすべて英語だったこと。 英米人にとってはそれで全然問題ないのだろうが、外国におけるオールイングリッシュムービーは他国言語へのリスペクトを欠いた英米人の傲慢さが悪目立ちする致命的判断のように思える。(そうしたからと言って英語圏で興行成績が伸びるとも思えないが・・実際はどうなんだろね??) 以上はあくまで個人的考え。 上の事情を除いた映画的仕上がりに関してもうーむ・・・と印象は芳しくない。 イスラムテロ組織への巨額資金援助という大捕り物が大きな核、ドイツへのイスラム系不法入国者の遺産問題が小さな核。 それらを巡るドイツの諜報機関と司法機関の対立。アメリカCIAの全面的に信用できない玉虫色的きな臭い動きがドラマを動かす主たる要素。 とにかく静的で緊張感のない弛緩した空気感ゆえにこちらがハラハラすることもなく、冷めた目の視聴に終始。 不法入国者の巨額遺産相続というのもこちらには実感の伴わない眉唾物件としか感じられない。 結局、その不思議な巨額遺産の譲渡というトリックからのエンディングも何一つ盛り上がらず誠に呆気ない幕切れ。 何だかちんまり、やんわり、どこも誰も傷つけないようそっと置きに行ったような映画でしたね。 1.6の二つ星

  • 風よ吹け

    5.0

    やりきれないけど傑作

    フィリップ・シーモア・ホフマンの魅力がすべてここにある、と言いたくなる傑作です。エンドクレジットには彼への追悼の言葉が。 端的に言ってしまうと、HOMELANDが8シーズンかけてやったことを、きゅっと1本の映画に圧縮した、という感じでしょうか。魅力的なキャストの魅力的な演技で、最後まで何か間違った歯車が回りはしないかとハラハラしながら見てしまいます。

  • Karuna

    5.0

    フィリップシーモアホフマン脳裏を離れない

    #フィリップシーモアホフマンが目に焼き付いて離れない。 遺作と思うと胸が締め付けられる。 本当に鬼気迫る迫真の演技。 ヒースレジャーもそうだが、命をかけた演技。 途中何だか胸が詰まり涙が出た。 皆さんイケメンが出ないと言いますが、 イッサ役が非常に端正で魅力的だと私は思いました。 レイチェルマクアダムスも銃口みある演技。 ロビンライト、ウイルムデフォー、ダニエルブリュールも安定の演技。 ハリウッドのような展開はないですが、リアリズムを追求した本作に私は手に汗握る思いで夢中になってみました。 これぞ本物のスパイ映画では?

  • tam********

    5.0

    レイチェル・マクアダムスに惚れます

    スパイ映画って、アメリカの十八番で、どうやったってうまいことハラハラさせられます。悔しいくらい、作り手のペースにはめられてしまいます。 その中でレイチェル・マクアダムスのチャーミングさに目が釘付け。長い足で、自転車に跨ぐシーンが現れるたびに、ああ、こんな顔とスタイルに生まれたかった、とつくづく、、、。硬派な映画の紅一点、という役が多いように感じますが(「スポットライト」等)色っぽすぎず、バカっぽすぎず、丁度いいのでしょう。

  • タイムスリップ1.21ジゴワット

    3.0

    Fシーモアホフマン,レイチェルマグアダムス

    主役の名前長い 裏切りのサーカスには及ばない

  • pop********

    3.0

    小説に負けないで

    諜報小説好きとしては、このようなコツコツ駒を進めていくような作品の映画化は嬉しい一方、小説のように心情や状況、ヒント、細かな背景を書けない分、物語に没入しにくかった。 映画には、映像という強みがあるのだから、もっと描きこむことはできたはずでは。 本作が遺作となってしまったフィリップ・シーモア・ホフマン、そしてウィレム・デフォーらの演技は秀逸。はじめて見たイッサ役の俳優や、その他ムスリム役の俳優陣も。 なんというか、とにかく惜しい。

  • joz********

    5.0

    大人でなければ

    いま、リアルなスパイ映画を作るとしたら、これしかないと思わせる作品。 アクション一切なし、殺人も一切なしのスパイ映画は、あとにも先にも本作以外お目にかかれないでしょう。 お金がかかっていない。 ハンブルグの街がロケ地だが、大がかりな撮影はやっていない。 カメラはほぼフィリップ・シーモア・ホフマンをとらえ続け、そのホフマンも演技をしているのやら、いないやら。(^ω^) 全体からいかにも「ドイツらしい」雰囲気が伝わってくる。 スパイの王道を目指すなら、この雰囲気の中じゃなきゃと思わせる。 ベストセラーのサスペンスが原作。 小説の世界が忠実に再現されている。(読んでないけど。(^_^ゞ) 最後はどんでん返しだけど、その悔しさが痛いほど分かる。 そう、これは大人の映画。 大人でなければ途中で寝てしまうか、席を立ってしまうこと請け合います。 聞くところによると、本作がフィリップ・シーモア・ホフマンの遺作だそうです。 作中では、煙草を吹かし続け、仕事中でもウィスキーを飲む。 これは演技じゃないナ。 46歳とは思えない肥満体で動きが鈍く、不摂生は明らか。 でも、存在感は抜群。 役柄になり切った演技力。 惜しい俳優を亡くしました。 哀悼の意味を込めて★一つオマケ。

  • yok********

    4.0

    期待せずに観ていたら。

    初めはドイツが舞台なのに英語圏の映画に出ている人ばかりで嘘臭く思えて世界観に入れなかったけど、観ているうちに段々面白くなりました。そして最後は笑いました。 ただ、フィリップ・シーモア・ホフマン氏がずーっと煙草を吸い続けているのが気になりました。演出なのか依存なのか・・・。この後にオーバードーズで亡くなっていたんですね。残念です。

  • Shoot-G

    4.0

    見えない所で世界は動く

    ドンパチ一切無し、荒事殆んど無し。 007やミッション:インポッシブルとは対極に在る、静かなスパイサスペンス。 タイトルや煽り文句、予告編から受ける印象とは違い、本当に地味で、本当に静かな作品。 其れでも自分は退屈しなかった。 役者は全員素晴らしく、其れを観る映画は好きだから。 当然フィリップ・シーモア・ホフマンは良かったなぁ…。 観終えても、一傍観者として、虚しさしか残らないし、何も解決せず何も変わらない。 其の遣り切れなさに、エンディング曲と、ホフマンの遺作であると云う事実が突き刺さる。 自分は事前情報無しに観たけど、ある程度其の心構えをして御覧になった方が良い作品だと思いました。

  • しーもあ

    5.0

    名優フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作

    派手なカーチェイスも拳銃バンバンもない。諜報部員が格闘家のように敵を倒し、飛行機からスカイダイブし、一瞬で覆面を作って敵に化けるなんてもっての外。詰め将棋のように囲い込んでスパイを作り、諜報網を拡大していく。言ってみればそれだけの映画。しかしリアルな緊迫感は、あの「ジャッカルの日」を彷彿とさせる。 ホフマンにはもっと多くの作品に出て欲しかった…。

  • つとみ

    4.0

    あの声はもう聞けないのか…

    本作をホフマンの遺作として観て、彼の急逝を惜しむレビューがたくさんある。 自分もその一人だが、ホフマンを好きだった人がこんなにいるという事実が嬉しくなった。 作品の内容は、超絶陰湿で過激で、多くのキャラクターの思惑が交錯するサスペンス。 映画的な演出を抑えて、リアリティを追及した作りは好感がもてる。 とはいえ、贅肉をそぎおとした演出はキャラクターの心理描写不足をおこし、若干分かりにくい。 あとになれば色々と理解できるのだが、観ているその場でキャラクターに共感したかった。 私のような共感タイプの鑑賞者には、あとからの理解は意味をなさない。誰かの視点でシンクロしドキドキすることが重要だ。 それでもやはりエンディングでは、あぁぁぁと声を上げたが。

  • gre********

    5.0

    ネタバレ正義

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • とみいじょん

    5.0

    ウェイツ氏×ウィスキーでホフマン氏を偲ぶ

    鑑賞後に、改めてタイトルを見るとズシンと来る。予告で想像していた話とはちょっと違ったけれど、実際の映画の方が面白かった。 先が読めそうで読めない展開。ハラハラ・ドキドキ。誰かがこけたらドミノ倒し状態。その駒は全員がスパイとして訓練を受けたものではないし、暗躍しているのは自分たちの組織だけではないし…。 テロ…。防いで欲しいが難しい。イッサは果たして…。 日本でも、テロ対策法が議題に上って久しいが、あんなふうに疑われたらとか、トミーやアナベル、ジャマールたちのように、巻き込まれる可能性もある、すぐ足元にある恐怖が意外にリアル。 原作未読。有名な『裏切りのサーカス』未鑑賞。 バッハマン、アナベル、ブルーがドイツ人に見えなかったのと、端折ったため、あの息子が父を裏切る理由が???だったりするのが難点といえば難点だけれど、映画の評価を下げるほどではない。(☆4.5四捨五入で5) 役者はどの方も秀逸。 中でもロビン・ライトさん。『声をかくす人』では、事件に巻き込まれて犠牲になる役だったのが、この作品では…。”信念の人”という点では一緒だけれど、印象が違う。 ホフマン氏の主演映画としては最後の作品。役作りでなんだか、地なんだか、体が悪そうな感じが痛々しい。尤も、後半は話にひきこまれてあんまり気にならなくなる。  あのラストだからこの映画が名作になるんだけれど、ホフマン氏をスクリーンでみる最後の場面は笑顔がよかった気もする。  根っからの善人も、悪人も、『マスター』のような自分は善を行っていると信じる悪人も、悪を行っていることを自覚している善人も、いろんな役を、他の誰でもないホフマン氏として演じた役者。  人を撥ねつけているようで人を魅了しまくるあの予告は永久保存版。本当にいつまでも観ていたい。 そんな映画の余韻と、ホフマン氏への哀悼に逡巡するエンドロールに流れるのが、トム・ウェイツ氏の歌。沁みわたります。

  • オロナイン C

    4.0

    CIAめ!

    若干難しいところもあるけど、大まかな流れは中学生でも分かる。 通ぶってる人にかぎってこういうのを好評価にするみたいなコメントあったけど、全く通じゃない自分でも楽しめた。逆にそういう事言う人の方が通ぶってる気もするけど…。 まぁ、映画の評価なんて人それぞれなんで、こんなに金かけてこの程度?みたいな費用対効果が基準になったりもするから、こういう地味な映画が得するみたいなのもあるかも知れないが。 ヒロインの弁護士さんが可愛かった。

  • fg9********

    5.0

    ネタバレ返す返すも惜しい逸材を失くしたものだ

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • hey********

    4.0

    脂肪分ゼロサスペンス

    あまり評価が高くない方もおられますが、少なくとも日本人は誰も文句言えないぐらい、良い作品かと。 だって、日本でこれだけ良質なサスペンス見たことないし、日本人はこんなの作れないよ。 エンターテイメント的な要素は極限まで削ぎ落とし、どちらかと言うとドキュメンタリーぐらい温度が低く、あくまでリアルさを追求した点で、サスペンスとしてはもの凄く良質な作品となっています。普通のサスペンスだと、面白く見せようとして、どこかにエンターテイメント的な要素入れてしまうから、それ自体を全く否定する気はないけど、印象としてどこかに若干ウソ&アホっぽさが出てしまう。。それが全くない。無駄な贅肉が完全に削ぎ落とされている。素晴らしい。逆に言えば、エンターテイメントな映画にしか慣れてない人には物足りなく感じるでしょうね。 これだけ温度の低いサスペンスは、非常に知的に感じられ好感が持てますし、見ていて凄く心地が良い。

  • Dr.Hawk

    4.0

    ネタバレそれでも人でありたいと願っていた

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • mth********

    4.0

    演出と映像が良い。

    演出が素晴らしいと関心しながら観た。映像もかなり好みだ。 ストーリーは地味だが、リアリティ溢れる内容で緊張感があり良かった。 主人公のフィリップ・シーモア・ホフマンの表情が自然で上手すぎる。 主人公の右腕の女性が美しかった。 演出、映像、主人公の演技と存在感、すべて最高で何度も観たい映画。 エンドロールに流れる曲も渋い。

  • yab********

    5.0

    まさにハードボイルド

     チェチェン共和国。カスピ海沿岸のイスラム国家。チェチェン紛争でロシアとイスラム独立派とが泥沼の内戦を展開した。  ドイツ・ハンブルク。偉大な港湾都市。過去数世紀の間あらゆる外国人を受け入れてきた。9.11の実行犯がこの地に入り込んできた以降、イスラム過激派のテロリスト対策にナーバスになってきた。  時代は変わった?いや、この作品を観る限り、ドイツ謀報部隊を監視するCIAの対応は、疑わしきは罰するという米ソ冷戦時代のスタンスと変わっていない。  CIAのせっかちな動きに一線を画すドイツ謀報部員バッハマンを演じるのは フィリップ・シーモア・ホフマン。まさに死ぬ直前の渾身の演技である。たぶんクスリに冒されている感じの落ち窪んだ目。赤い斑点のある顔の皮膚。作中でひっきりなしに煙草を吹かし、スコッチを煽り、身体を蝕んでいくその姿は圧巻だ。  ハンブルグに潜入してきたイスラム過激派と目されるチェチェン人青年イッサを泳がしながら、影の大物を狙う捜査の並々ならぬストレス。そのストレスは相棒役の「東ベルリンから来た女」のニーナ・ホスの表情にも滲み出る。  そして、イッサの正当性を弁護する弁護士アナベル役には、あどけなくてどこか野暮ったい魅力を醸し出す レイチェル・マクアダムス。  アナベルはバッハマンにこう揶揄される。  ”テロリストの御用達のソシアルワーカーだろ。・・・左寄りの弁護士。裕福な家庭。父親は判事。親父さんが泣くな”。  ハンブルクという都市に佇む犯罪エリートたちの苦悩と切なさ。9.11により侵食され、生命の危険が身近になってしまった街の霞んだ情念が奥底に沈殿していく。  いらつくことを許されず、冷徹さを維持するために、事件にのめり込んでいく犯罪エリートたち。  僕は、これが遺作になってしまったフィリップ・シーモア・ホフマン、 ニーナ・ホス、 レイチェル・マクアダムスの霞んだ情念の中にすっかり入り込んでしまった。  この情念をハードボイルドと言わず、何と言えばいいのだろう。というか他の言葉が見つからないほどハードボイルドの中のハードボイルドだった。 

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