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オオカミは嘘をつく (2013)

BIG BAD WOLVES

監督
アハロン・ケシャレス
ナヴォット・パプシャド
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  • みたログ 431

2.78 / 評価:273件

マジメで正義感の強い奴が一番ひどい目に遭う

  • yam***** さん
  • 2017年2月7日 19時43分
  • 閲覧数 1861
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

連続少女暴行殺人事件、しかも犯人は少女の頭部を切り落として持ち去っているという陰惨な猟奇事件が起こる。

見るからに怪しげな男(宗教学教師)をよってたかって痛めつける警察や被害者の家族。

最後にはやり過ぎて殺してしまい、物語的解決は得られない。

登場人物は誰一人ことの真相にたどり着けずに終わる。

観客にだけはラストシーンで神の視点であるカメラが男の部屋の隣に監禁部屋があるのを教えてくれる。
一番怪しい男が犯人だったという、何の意外性もない結末をカメラに教えられる。
なんじゃそりゃ。

映画の作りとしては、いたぶられる男を終始被害者っぽく、拷問を加える警官や家族を加害者かつ変質者っぽく描き、観客が男にぐっと同情をよせたところで最後のシーン、やっぱり男が犯人だったんだよ、ね、びっくりしたでしょ?ちょっとあいつに同情してたでしょ?って得意げな監督の顔が浮かんでしまう。

「被害者の家族が悪のりしてエスカレートしていく拷問映画が作りたい」という監督の思いつきだけで作られた映画。

連続暴行殺人なのに何の物的証拠もDNAも残さないのはあり得ないし、街中の自宅に監禁部屋を作っているのに家宅捜査で見つからないのもあり得ない。

この映画を成立させるためには、「真相を究明するためには暴力に訴えるしか手がない」ということを観客にあらかじめ納得させておく必要がある。
それがないもんだから、イスラエルの警察がバカに見えるだけで終わってしまう。

この映画は「娘を惨殺されたイスラエル父子の過剰な暴走」を観て、何も考えずに楽しむ映画である。

「変態殺人鬼」とそれに引けを取らない「猟奇的変態家族」、その間に挟まれて難渋する「マジメ警官」の苦悩ッぷりを観て笑う映画である。

観客に考えないことを求める映画である。

マジメで正義感の強い奴が一番ひどい目に遭う映画、そこが面白い。

映画としては破綻しているが、テイストとしては大好き。

おっさんの携帯の着信音は誰の歌か分からないが、カワイイのでマネしたい。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 不気味
  • 絶望的
  • コミカル
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