2014年12月20日公開

毛皮のヴィーナス

LA VENUS A LA FOURRURE/VENUS IN FUR

962014年12月20日公開
毛皮のヴィーナス
3.1

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

高慢で自信に満ちあふれている演出家トマ(マチュー・アマルリック)は、あるオーディションで無名の女優ワンダ(エマニュエル・セニエ)と出会う。品位を全く感じさせない彼女の言動や容姿に辟易(へきえき)するトマだったが、その印象とは裏腹に役を深く理解した上にセリフも全て頭にたたき込んでいることに感嘆する。ワンダを低く見ていたものの、オーディションを続けるうちに彼女の魅力に溺れていくトマ。やがて、その関係は逆転。トマはワンダに支配されていくことに、これまで感じたことのない異様な陶酔を覚えてしまう。

シネマトゥデイ(外部リンク)

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作品レビュー(35件)

セクシー14.5%知的13.6%不思議9.1%笑える7.3%コミカル7.3%

  • zas********

    3.0

    登場人物2人だけって

    舞台劇を舞台にした映画。 嫌いじゃないけどやっぱりフランス語のやり取りは訳が難しいよね。 頭韻を踏むセリフなんか日本語じゃ訳せないし。全部Pから始まってるし。 聖書も知らないし。 ただオーディションの形から女性がどんどんペースに引き込んでいくとこスゴい。 ちょっと古臭い感じはロマンポランスキーってけっこうお年召してるからよね。 奥さんがマンソンファミリーに殺されちゃった人だよね。 ローズマリーの赤ちゃんを昔見たことあったなぁ。

  • tak

    4.0

    小空間と少人数はポランスキーの大得意。

    ”マゾ”の語源としても知られる作家マゾッホの小説「毛皮のヴィーナス」。その舞台劇を上演しようとするオーディションが不調で終わった夜。脚本家で演出家トマだけが残った劇場に、雨に濡れた女優が一人遅れてやってくる。彼女の名は「毛皮のヴィーナス」の主人公と同じワンダ。トマは彼女を追い返そうとするのだが、ワンダは厚かましくもオーディションを受けさせるように粘り始めた。二人だけのステージで始まった演技。ワンダはこの作品が”SM小説”だと自分の考えを主張し、トマは”愛の物語”だと脚本家の立場で反論する。演技の間に激しい論争を交えながら、数ページで終わるはずだった二人だけの舞台劇はそのまま続く。そして主導権を執っていた立場が次第に逆転していく。小説の主人公セヴリンは自身の投影ではないとトマは力説するのだが、やがて彼の言動はワンダのリードで変化を始める・・・。  ポランスキー監督は舞台で活躍していた経歴があるだけに、監督作の映画には舞台劇的な作品がしばしばある。本作と同じくブロードウェイの舞台劇を映画化した「死と処女(おとめ)」もあるし、代表作「戦場のピアニスト」や「反撥」のように少ない登場人物を掘り下げて描くのも得意とするところだ。この「毛皮のヴィーナス」の登場人物は二人だけ。90分余の上映時間は緊張感に満ちたものだった。とにかく気が抜けない。ワンダの発する言葉から、トマが態度を変えていくタイミングがまったく予測不能なのだ。カメラは二人をフレームから外さないように引いた構図が多いのだが、時々挿入されるアップには強いインパクトがある。特筆すべきはワンダに皮のブーツをトマが履かせる場面。ジッパーを上げながら、観客の視線もトマの視線もワンダの大きく開かれた脚の間へと導かれる。「他の監督ならとっくにヤッちゃってるわよ」と扇情的な言葉を口にするワンダだが、トマは自分は違うと言い張る。だが、彼女のリードに導かれて隠されていた自分をさらけ出していく。  エマニュエル・セニエは、ポランスキー監督の「フランティック」でハリソン・フォードの相手役を演じた。その後は数々のフランス映画でバイプレイヤーとしても活躍してきた。夫の作品「赤い航路」(変な映画だったな・・・)では性に未熟な若い女だった彼女が、年齢を重ねてこんな役が演じられるようになったとは。トマと共に圧倒されたのはスクリーンのこちら側も同じ。いやはや濃密な時間でございました。マゾッホの原作を映画化したラウラ・アントネッリ(「青い体験」)主演の「毛皮のヴィーナス」が観たくなった。レンタル店あるかな。

  • oir********

    1.0

    文学的教養ある演劇精通者のみが楽しめる?

    残念ながらどちらでもない私は本作からポジ面を抽出することが出来なかった・・ まぁこんなこともあるということで。 ±ゼロ

  • nak********

    2.0

    製作費

    恐らく今まで見た映画の中で一番製作費はかかってないと思う。 人件費も二人だけだしね。

  • 一人旅

    4.0

    フィクションと現実の曖昧な境界

    ロマン・ポランスキー監督作。 とある劇場を舞台に、演出家の男と謎めいた女優の関係性の変貌を描いた異色のドラマ。 マゾヒズムの語源ともなったオーストリアの作家:マゾッホの小説「毛皮を着たヴィーナス」に着想を得て書かれた、アメリカの劇作家:デイヴィッド・アイヴスによる同名戯曲をロマン・ポランスキー監督が映像化した心理ドラマで、密室空間における男vs女の心理的駆け引きと欲望の交錯が底なし沼の如く映し出されています。 「毛皮を着たヴィーナス」の舞台化に臨む新進気鋭の演出家:トマと、舞台の主演女優を選考するためのオーディションに遅れてやって来た謎めいた女優:ワンダによる1対1のオーディション模様と両者の関係性の劇的変貌の顛末を、古びた劇場に物語の舞台を限定して描き出した密室型の心理&欲望表出ドラマになっています。 演出家=役者を決める上の立場、女優=演出家に選考される下の立場。舞台において演出家と女優は明確な上下関係にあります。本作の場合でも、主人公トマは粗野な無名女優:ワンダに対して演出家として上の目線から接し、やがて始まる二人だけのオーディションも当初はトマがワンダの演技を審査する形を取ります。しかし、オーディションのための芝居が延々と続いていく中で、トマとワンダの間で“芝居(フィクション)”と“現実”の境界が少しずつ崩壊していきます。そして訪れる両者の立場の完全なる逆転。上の立場だったトマはワンダの奴隷となる欲求を表出させ、ワンダは奴隷に成り下がったトマを心理的に支配しようとします。支配と服従の関係、倒錯した性的欲望の発露が現実の中に幻想が混濁した不可思議な密室映像の中に鮮烈に描写されていて、内に秘めた欲望に抗えず屈服せざるを得ない主人公の哀れな成れの果てに世の男性は弱味を握られた気分になります。 主演のマチュー・アマルリックがSとMの狭間で右往左往する演出家を大胆に演じていますが、謎めいた女優に扮したエマニュエル・セニエ(ポランスキー監督の妻)のファムファタール的演技もとびきり魅惑的であります。 音楽はアレクサンドル・デスプラ。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
毛皮のヴィーナス

原題
LA VENUS A LA FOURRURE/VENUS IN FUR

上映時間

製作国
フランス

製作年度

公開日