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6才のボクが、大人になるまで。 (2014)

BOYHOOD

監督
リチャード・リンクレイター
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  • みたログ 2,445

3.67 / 評価:1,646件

リアルを台無しにするラスト

  • mandolse さん
  • 2014年11月26日 20時50分
  • 閲覧数 1412
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

作品からすると外国人の我々ですら「こんな家庭があるんだろうな」と容易に受容できるほど自然な表現で描かれた本作であるが、
まず邦題は不適当で、原題のBOYHOODが正しいのだと思う。
結局メイスンは作品の最後までまだまだ子どものままだと感じたからだ。
あの後、彼は大人になっていくのかもしれないが、作品全ては彼の少年時代に過ぎないし、
ラストシーンはただ大学に入っただけで彼の所作から見ても精神は連続している。そのため大人になる直前を描いているようにも見えない。
「おとなになるまで」という表現は誤りと言えるだろう。

“山頂につく頃に最高にキマってる”中で出たセリフがあって、
「一瞬は掴み取るものじゃない。全て時間なのさ」的な事を言うのだが、
あの無責任な生き方をしてきた若者から出る言葉とは思えない。
あれはどう聞いても監督が言わせたかった言葉だし、唐突過ぎて気持ちが悪い。

【口だけは達者な斜に構えた現代の若者】を描いているのなら監督の妙と言った所だが、
「これまでの積み重ねで彼はあのセリフが言える人物になったんだ」「最後はこれを言わせたいね!」という根拠の無い妄想から書かれたセリフに聞こえる。
好きなものを好きだと言うだけで他の全てを大切にしてこなかったこれまでの一瞬を積み重ねたメイスンに、あのセリフは言えない。
言えたとしても彼女の話に合わせてスカしただけで、自分の発言の意味を理解できているとは思えない。

これまでのリアルな描写から一点、ラノベの主人公のような悟り具合を見せられて正直がっかりした。
彼らが作中で読んでいた創作の世界の魔法使いハリー・ポッターですらもっと筋の通った人間味のある成長をしていたのに。

ただ、テンポが非常に良い。
話の切り替わるタイミングが全ての小さな話題から興味を失う前になっている。
全体を通して冗長さとは無縁に思えた。そのため観疲れはない。
12年を凝縮してなおかつ家庭の日常を描いた作品だというのに。
これはすごいことだと思う。
(話全体に興味を持てない人も居るであろう内容ではあったが)

【物語】に関しては、メイスンに微妙に才能があって普通の家庭の話を描いているはずなのに普通さがなくなってしまっているのでマイナス。
【配役】に関しては、あの親からあの娘は百パーセント生まれないのでマイナス。両親のどちらにも似てないにも程がある。
【演出】に関しては、誰かがキレている時以外に起伏がなさすぎる。仲の良い友人がどの年代にも必ずいるのに友人と楽しく遊ぶ描写がなさすぎる。マイナス。ラストの悟りきったセリフが作り物感を与えて非常に萎えたのでマイナス2。
【映像】に関しては、かなり自然だったと思う。街々に自分が居るかのような感覚を覚えた。マイナス要素なし。
【音楽】に関しては、この作品においてはあまり大切でない気がするし、雰囲気ぶち壊された! と思ったこともないので、特にマイナスする必要なし。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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