ここから本文です

パワー・ゲーム (2013)

PARANOIA

監督
ロバート・ルケティック
  • みたいムービー 73
  • みたログ 477

3.10 / 評価:305件

NYに対するアンチテーゼと 俳優の好演が見所

  • pvx***** さん
  • 2014年11月30日 9時31分
  • 閲覧数 1198
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

『パワー・ゲーム』(原題:PARANOIA/2013/米)は、ロバート・ルケティック監督(『キューティ・ブロンド』、『ラスベガスをぶっつぶせ』、『男と女の不都合な真実』、『キス&キル』)によるサスペンス。

ジョセフ・フィンダーのベストセラー小説「侵入社員」を基に映画化。

私は、予備知識無しで映画を観る質で、今作も事前情報無しでの鑑賞となる。

冒頭で、「昔は勉強し良い大学に進めば、良い会社へ、そして15年も頑張れば独立出来た」との語りと共に、NYの摩天楼や自由の女神を映し出し、ブルックリン側からイースト川・ブルックリン橋を見渡しながらのマンハッタンの映像、そこに原題『PARANOIA』(偏執病、妄想症)のタイトルバックが映し出される。

マンハッタン側とブルックリン側に人を分類し、都会に蠢く病理を炙り出す作品である事が分かってくる。

ワイアット社の若手携帯電話エンジニアであるアダム・キャシディ(リアム・ヘムズワース)は、6年経っても給料は据え置きで、未来が見えない。
元警備員の父フランク(リチャード・ドレイファス)の病気を看ながら、貧しい生活を送るブルックリン側の人間だ。

『ハンガー・ゲーム』シリーズ、『エクスペンダブルズ2』と肉体派のリアムさんは、その御自慢の肉体を惜しげも無く披露してくれており、女性ファンは必見であろう。
兄クリスさん程ムキムキではないが、これ位の筋肉量が丁度良いという女性は、多いのではなかろうか。

野心溢れるアダムは、マンハッタン側の象徴ニコラス・ワイアット社長(ゲイリー・オールドマン)の前で次世代携帯“エシオン”のプレゼンを成功させる事によって、成り上がり人生を夢見たが、社長を挑発し見事に失敗。
アダムは、企画チームの仲間ケヴィン(ルーカス・ティル)らと共に、解雇宣告を受けてしまう。

ルーカスさんは、『ハンナ・モンタナ ザ・ムービー』でマイリー・サイラスの相手役を務めたり、『X-MEN』シリーズ『ファースト・ジェネレーション』『フューチャー&パスト』で赤いプラズマ光線を放つミュータント ハポック役であったりと、かなりのイケメンくんである。

アダムは焼けになり、会社のカードで仲間とクラブ「ライズ」で豪遊し、そこで知り合った美女エマ・ジェニングス(アンバー・ハード)と一夜を共にするのであった。

いつ観てもキュートで綺麗なアンバーさんは、『グレース・オブ・モナコ』のグレース・ケリー役に最適ではないかと思う程の、今回も完璧なる美貌を魅せ付けてくれている。

前記の豪遊は横領であり、アダムの弱味を握ったワイアットは、かねてから因縁のライバルであるジョック・ゴダード社長(ハリソン・フォード)が経営するアイコン社に、「産業スパイ」としてアダムを潜り込ませる。

さて、ここからは『エアフォース・ワン』(1997/米)以来17年振りとなる、ハリソン・フォードとゲイリー・オールドマンの対決が見せ場となってくる。

秀作『裏切りのサーカス』(2011/仏・英・独)で主演を務める等、活躍目覚ましいゲイリーさんの存在感は元より、『エクスペンダブルズ3』での活躍が記憶に新しい、ハリソンさんの坊主頭も新鮮だ。

ここから更なるネタバレとなる為、作品未見の方は本レビューを読まない事をお薦めする。

エマが、アイコン社の腕利きのマーケティング部長であり、スパイの目的のアイコン社次世代携帯“オキュラ”の開発責任者なのは、なんとも御都合主義である。
彼女が、ワイアットや後の黒幕が送り込んだスパイであったなら、深みも生まれようが、アダムと偶然知り合って愛し合い、そのまま泳がせておいただけの扱いとなっている。

アダムが、アイコン社で実績を残す為の“3DPS”の下りも、取って付けた様な描き方で、なんだか読めてしまう。

ワイアットが、アダムに語るピカソの名言「いい画家は模倣するが、一流の画家は盗む」と言うシークエンスは、含蓄がありこの先を期待したが、アダムの執った行動はそのままであった。

しかし、この辺りも、軽めのエンタメ作品を手掛けてきたロバート・ルケティック監督らしさなので、深く洞察せず、主人公の窮地からの痛快な起死回生を楽しむのが、常套手段だ。

『レオン』(1994/仏・米)で、NYのDEA捜査官を演じたゲイリーさん。
『デビル』(1997/米)で、NYPD警察官を演じたハリソンさん。
ニューヨークに所縁のある二人の行く末も、洒落が効いていて面白い。

『サボタージュ』(2014/米)のDEAメンバー ネック役で印象深かったジョシュ・ホロウェイも、FBI捜査官役で出演しており好印象だ。

前記の俳優達は、皆素晴らしい演技であり、演者を観ているだけでも十分楽しめる作品となっている。

「もう川は渡らない。こちら側は心地いい」と、ラストに主人公が執った行動は、二極化して描かれた本作のテーマの答えであり、現代社会の象徴であるNYに対するアンチテーゼも伺わせる出来栄えである。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 楽しい
  • ロマンチック
  • 恐怖
  • 勇敢
  • セクシー
  • かわいい
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ