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ヲ乃ガワ -WONOGAWA-
2014年11月1日公開

ヲ乃ガワ -WONOGAWA-

1142014年11月1日公開

tai********

4.0

ネタバレ低予算でも良質のSF映画は出来るんだ

名古屋でも本日より上映されるので、鑑賞してきました。 夜の部のせいかも知れませんが、観客はわずかに二人でした。 地方都市のまちづくりのために作られた映画でありながら、千年後の世界を舞台にしたSF作品である。 ハリウッド作品より迫力がはるかに落ちる単なるB級SF映画と思われても仕方がない。 ところが出来が良い作品なのだ。 創意と情熱があれば、低予算でも膨大な資金でCGをふんだんに使った大作を凌ぐ良作ができる。この作品がそれを実証しています。 物語は2033年に大崩壊で人類が崩壊してから千年後の世界である。山形県の小野川温泉の地に築かれたヲ乃ガワ王国にいる者だけが生き残っていた。 主人公のオノガは、大崩壊前つまり千年前にもっと文明が発達した世界があったと主張する考古学教授の教えを信じて、法律で禁じられている発掘調査を行っている。ある日、千年前の携帯電話を見つけて保存された写メの映像を解読して発達した文明があったことに気づき、そしてヲ乃ガワ王国の秘密と人類の未来に迫る。 主演の前田希美をはじめ及川奈央や深水元基と、出演しているのは今ま記憶になかった役者だが、アイドルタレントのカッコ良さを見せつけるだけの演技とは比べ物にならないほどいい味を出している。 特に人造人間役の漆崎敬介の熱演(怪演)には拍手を送りたい。 セットやCGで誤魔化さずに、古びた工場をそのまま使用した演出もレトロ感に溢れて良かった。 オノガが初めて手にした楽器を演奏できること。国王の姿が見るたびに変わること。そして教授とオノガしか知らない記号を子供たちが描いたこと。 ラストで明かされるSF的な解釈もちゃんと納得がいくもので、ストーリーも練られたものになっています。 この作品は映画館で観ても十分に納得できる作品です。 私的には、情熱を持ったキャスト・スタッフの映画造りの火を絶やさないためにも、一人でも多くの人に映画館に足を運んでもらいたい作品です。

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