あらすじ・解説
2013年3月、イラク戦争開戦から10年後の首都バグダッドには、多くの電化製品や食品がずらりと並んでいた。かつてアメリカ軍により星条旗を掛けられたサダム・フセイン像が倒された広場も、台座だけがぽつんと残されている。イラク開戦前夜の2003年3月、ジャーナリストの綿井健陽はバグダッド市内のホテルで、ラジオニュースに耳を傾けていた。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(2件)
- けんさくたん
4.0点
アメリカとイラクとの戦争とその後の混乱やテロなどを ていねいに描いた作品 テレビでは、この戦争についてさんざん報道されてきたが 限られた時間や残酷なシーンをうつせないなどの制約があり ここまで内部や国民感情を描けていたものはなかったように思う ドキュメンタリー系の映画は、映画ファンでもみないという人も多いし そもそも映画というものをあまりみない人も多い中 商業的にはなかなか大変かと思うが、こういった作品を 作り続けてほしいと思う しかし大量破壊兵器が大量にあって、イラクはテロ国家なので 叩かないといけないというのは一体なんだったんだろう? また中東地域は親日的な国が多い中、日本に対する感情は かなり悪化しているように思った
- kur********
5.0点
戦争とはどんなものか。 そのリアルに近づいた映画。 イラクにアメリカが攻撃開始。 ミサイルがどこどこに落ちた。 テロで30人死んだ。 デモが行われた。 全部文字と短い映像でしか日本には入ってこなかった。 確かにイラクの印象は、 全く異なる宗教で、砂の大地で暮らす人間たち。 髭を生やした怖い顔の男性と布を頭に巻いた者静かな女性。 という様な印象しか無かった。 この映画を観るまでは。 遠い地域で異世界と感じていて、全く興味をもつ事がなかった人々。 だけど その生活、言葉、涙、表情を映像を通して見た時。 何を食べ、どんな会話を子供として、どんな事を日々考えてるかを見た時。 必ず、イラク国民への視線は変わる。 日本人と違う事はもちろん沢山ある。 でも家族愛や考え方に違いなんて殆どないじゃないか。 そんな人々が大勢殺され、今もなお混沌の状態にある。 日本がその戦争に関係していること、現在のイラクになった状況に関わっている事を知っているつもりでいた。 戦争とはなにか。 何が行われ、何が消えるのか。 戦争により、その後の人々の生活はどのように変わるのか。 日本人には知る必要がある。 見る必要がある。 情報が多いようで実は少ない現代。 1時間半だけだが、じっとこの映画を見て、今の自分の生活を考えようと思った。 ニュースや新聞の文章を見る目が変わった。 記事や映像の先に生きる人々の会話や息遣いを意識するようになった。
スタッフ・キャスト
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