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駆込み女と駆出し男 (2015)

監督
原田眞人
  • みたいムービー 759
  • みたログ 3,574

3.95 / 評価:3,525件

まさしく時代劇ルネサンス!

  • ing***** さん
  • 2015年5月2日 9時03分
  • 閲覧数 10751
  • 役立ち度 60
    • 総合評価
    • ★★★★★

やたらと歌舞伎に詳しい女性と試写会に行きました。大泉洋さん演ずる信次郎が登場した途端、彼女、お、市村こうし、とつぶやいて、ぼくは「市村公使」と言ったと思ったんですが、後で聞くと、市村格子ということなんですね。信次郎が頬かぶりする手拭です。丁度このころ、十二代目だかの市村羽左衛門が愛用していた一本の横線と六本の縦線の格子に「ら」の字をいれたやつ。映画の時代の数年後に一般に発売されてベストセラーになったんだとか。ということは、信次郎はなんらかのコネがあって市村さんから手拭をもらっている、しかも名字が中村の信次郎でしょ。映画の始まりは1841年で、この頃、歌舞伎の中村座が火を出して市村座まで飛び火した。だから中村信次郎が市村格子をかぶって尻に火がついて江戸を逃げ出したなんて、彼女言ってましたけど・・・。落語じゃあるまいし。とも思ったんですが、原田監督が考えそうなお遊びと言えばそうかもしれないなと思って、最後までずっと市村格子の手拭がどうなるのか気になってみてしまいました。どうなったかというと、これまた粋な決着で。ネタバレになるので書きませんけど。

とにかく俳優よし、映像よし、音楽よし、おまけにテンポもいい。これは今までずっと見たいと思っていて見ることのできなかった時代劇です、ぼくにとっては。監督は「赤ひげ」とかの影響をおっしゃってますが、この、女たちが颯爽と動き回る時代劇、というか、歴史ドラマは、画期的じゃないですか。わからない台詞も結構あったけど、リズムがあるから「江戸っぽい」「ホンモノだ」という感じで気にならない。というか、初めて口にした香ばしい調味料という感じで積極的に食べてしまう。食べるとおいしいのなんのって。

男で頼りになるのは信次郎だけで、その信次郎のトークバトルがすごい。じょごの二年かけての成長も感動的だし、お吟の心意気には正直、泣きました。考えてみると、泣いているのにバカみたいにおかしなシーンが出て来て、不意打ちの笑いが結構多かった。文化人のコメントにもありましたが、見終わって数日経つんですが、ボディブローがじわじわきいています。もう一度見たいあの場面、この場面、ひょっとするとあの一言はこの一言とペアじゃないかとか、あのお寺の景観すごかったなとか、じょごが渓流で歌った巡礼歌を憶えたいとか、もろもろあって、また見に行きます。国際フォーラムは映像が素晴らしかったけど、音響はイマイチだったので、今度は音響設備のいいところで見るつもり。タイトルバックの労働歌、甚句っていうのかな、あれが耳について離れないので。

詳細評価

物語
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