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ブラック・ハッカー (2014)

OPEN WINDOWS

監督
ナチョ・ビガロンド
  • みたいムービー 51
  • みたログ 309

2.69 / 評価:206件

枝葉は素晴らしいのに幹が貧弱

  • UrbanDockGoer さん
  • 2014年11月30日 10時05分
  • 閲覧数 2535
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

予告編で興味を惹かれた本作。全国6館という小規模公開という割には面白かったと言えるし、大規模公開にならなかったことも納得してしまう作品だった。
クライムサスペンスとして、サスペンスの演出は秀逸。 だが、その罪はどうして犯されたかという話の根幹が弱い。


《物語》
ニックは女優ジルの追っかけ。ニックはジルのファン参加型イベントに応募、当選し、それに参加するために遠隔地からL.A.に出てきてホテルに居た。ニックはとあるジル応援(追っかけ)サイトの愛好者で、ホテルに着くとビデオカメラが用意されており、自己紹介映像を投稿するように指示され投稿した。すると、サイトから返信があり「イベントはジルのドタキャンで中止」との連絡を受ける。「その代わり、いいものを見せてやる」と言われ、窓から他の客室にビデオカメラを向けると、室内の様子が見えた。サイトの主“コード”はホテルの制御システムにハッキングしており、そのホテルにジルと恋人を誘導する。

が、その恋人にカメラが設置してあることを見られてしまい“覗き”を知られてしまう。このままでは、警察に突き出されてしまう窮地に追い込まれたニックをコードはホテルの制御・監視システムに入り込みながら巧みに支援し、逃がすのだがそれが罠だった。コードはニックの行動を全て動画で記録し、逆らえば警察に送ると脅し、ニックは逆らえなくなる。 コードはPCを通してニックを操り続け、ジルのPCにも入り込み、ジルを脅迫する・・・



《感想》
ニックは、コードの口車に乗り、最初はジルの私生活を覗くという小さな罪を犯すところから、罪を隠すために罪を重ね、逃げられなくなるという展開の脚本はかなり緻密で、良く出来ている。 例えば、コードにそう言われたらこう返すだろうと思う言葉がニックの次の台詞になっており、その反論をコードに潰される。 つまり、ニックの行動に「そういう選択肢しか無いか」という納得感が高い。 

また、得体の知れないコードの不気味さや、それに追い詰められるニックの心理描写も秀逸。 さらには、予告に使われているジルのお色気シーンもあり、特に男にはドキドキする展開も用意されている。 なので、中盤まではかなり引き込まれて観ていた。

ただし、さて結末は? という肝腎なところが今ひとつなのだ。ニックを操る謎の登場人物達の動機・目的が不明。

この物語にはニック以外に3人(組)の登場人物がいる。
ニックを操る謎の男コード、凄腕ハッカーの連続犯罪魔ネバダ、そしてよく分からない3人組ハッキンググループ。

コードもジルの追っかけらしいのだが、動機はそれだけ? それにしてはやることが最終的には随分でかくなる。執着心が高じればなんでもやるということかも知れないが、ちょっと不自然に感じた。

ストーリー説明に書かなかったが、連続犯罪魔ネバダが陰の重要人物なのだが、ネバダの行動の動機も謎のまま。何か説明してたかなあ? 謎解きの部分ではしっかり説明して欲しかった。

一番わからないのは3人組。これがネバダとニックを勘違いしてニックを支援するのだが、なぜネバダを助けようと思ったのかが、謎のまま。 何したかったの?

主人公ニックの行動の動機は単純なので良いのだが、他の登場人物の動機が分からないのでスッキリできないのだ。それさえ、スッキリさせてくれたら★5にも届きそうだったのに、惜しい。




【蛇足】
宣伝にも使われているジルにエッチな命令を仕掛けるシーン。 本編ではもう少し先へ進むのだけど、「そんなところでやめるか?」という中途半端なところで、その命令は終了してしまう(笑) 男は皆そう思ったと思うな。 映画でどこまで映すかは別にしても、あそこで辞めるのはリアリティー無いよなあ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 知的
  • セクシー
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