ポール・ベタニー 丸儲け。
- Kainage_Mondo さん
- 2015年2月6日 19時16分
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- 総合評価
モルデカイ ( ジョニー・デップ 以下敬称略 ) の召使い&用心棒の ジョック を演じた ポール・ベタニー がとにかく印象に残った。登場シーンの全てで場を攫う ( さらう ) 美味しい役 ! だった。
本作、予告編は最悪だった。同じ デップ 主演の 10年 「ツーリスト」 を連想させ、派手な見せ場は全部予告編に入ってました~ってことになるのでは ? と不安で、 “つまらない予想” 80%で観たので、予想とギャップがあった分、楽しめた ! と思える不思議な結果になった。
テンポはまずまずで、くすぐりや下ネタを織り交ぜつつ 小洒落た感も漂わせながら話を進めるのは良いのだが、ゴヤの絵に隠された 秘密 というのが月並みで面白みに欠ける上、何よりも致命的なのは、チャーリー・モルデカイ なる人物に魅力が乏しいこと。これでは配給会社が ジョニー・デップ ちょび髭 の新キャラ ( それにしても この言われようは何だろう ? 嘗ての 演技派デップ は何処へ行ってしまったのか ? ) と喧伝しても駄目。シリーズ化するなら次作でよほど頑張らないとね。
美術商を生業とする “文化人” だから 武闘関係 がさっぱりなのは仕方ないとしても、絵画やそのあたりの諸々に関する知識や洞察力がずば抜けている描写がもっと欲しかったし、闇の世界にどっぷり漬かって来た男の怪しさしたたかさを表現して欲しかった。ちょび髭に拘る ちゃらいだけの浅~いお笑いキャラ で良いはずがないではないか ? ! 終盤にいくら畳み込んでも盛り上がらなかったのは、そのせいだと思う。
ユアン・マクレガー も気の毒にこれといった見せ場が無く、グウィネス・パルトロー もバスタブの笑顔が良かった程度。髭アレルギーだの貰い嘔気だので繰り返し押されても、ね~、困った ( 苦笑 )。
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