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ゴーン・ガール (2014)

GONE GIRL

監督
デヴィッド・フィンチャー
  • みたいムービー 794
  • みたログ 6,658

3.71 / 評価:5283件

焦点をスライドさせ、次々と生み出す恐怖!

  • Kurosawapapa さん
  • 2014年12月13日 11時12分
  • 閲覧数 17696
  • 役立ち度 128
    • 総合評価
    • ★★★★★

デヴィッド・フィンチャー作品の公開が近づくと、気になって仕方がない。

その理由は、これまで見た彼の作品が、
満足感というより “トラウマ的” に強く心に残っているため。

そして、またしても期待通り?
心に深く刻み込まれる結果となった。

大胆な仕掛け と 衝撃的展開、
切迫感 と 力感で、ただならぬ映像を作り上げるデヴィッド・フィンチャー。


前半は、
・謎の失踪事件
・ペダンチックな会話と “性” に満ちた男女の馴れ初め
・日記の殴り書き
これらを重ね合わせ展開。

途中、はっきりと掴めない、スタッカートのような違和感を生み出している。

架空と現実の映像を混合、見る側を困惑させ、
マスコミや世間による、悲観、賞讃、非難、、、
否応無しに、それら感情と同調させる。

中盤からは、妻の失踪というミステリーに留まらない。

真実から派生するサスペンス、動機の変化、新たな事件へと、
見る側の焦点をスライドさせつつ、次々と ”恐怖” を生み出していく。

随時変化していく中、
全くブレていないのが "人間” という恐怖。

醜悪、 無慈悲、 怒り、 叫び、、、
凄まじいほどの “負の感情描写” に、見る側は凍りつく。


後半は、まさに金縛り状態。
そして見終わった後、この世界から抜け出せたことの開放感に浸ってしまう。

全てを思い返せば、
虚像のような出来事に大きく振り回されていた事に気付く。

笑えるシーンなど一つも無いのだが、
一部レビューで、 “ブラック・コメディ” と書かれているのも理解できる。

本作は、夫婦という関係に対する強烈なアイロニーであり、
心の片隅に存在する不安を、一つのメタファーとして具現化した作品。

それでも、本作が持つ “刃” の遠心力は、かなり強大!
ミステリーの深み以上に、暴力、姦通、殺害と、深く心をえぐられる。

最後は、裏切り、 憎悪、 復讐を経て、
 “人間不信” を際立たせるに、これ以上の結末は無いだろう。

独創性と徹底した完璧主義で、冥闇な心理模様を極めた傑作!


==付記==
本作には
 “社会的病質者” という言葉が数回出てくる。

調べて驚いたのだが、
最後に、その意味だけ載せておく。

* “社会的病質者” は、十分に発達した良心を備え、罪の意識を普通に感じる能力をもっているが、善悪の判断が自分が育った環境、親の育て方などに基づいてなされる
*過大な自我の持ち主である
*習慣的に人を欺き、巧妙に操る
*無気味なほど、落ち着いている
*目標をコロコロ変え衝動で行動する
*視線が強い 、 、 、

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • 切ない
  • セクシー
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